シェーグレン症候群でも大丈夫|A型事業所で叶える自分らしい働き方

「目がゴロゴロして画面を見るのがつらい」「口が乾いて話しにくい」といったシェーグレン症候群特有の症状を抱えながら、働くことに不安を感じていませんか。
外見からは分かりにくい疲れや痛みがある中で、周囲にどう説明すればいいのか、このまま今の仕事を続けられるのかと一人で悩んでしまうこともあるかもしれません。
この記事では、体調を第一に考えながら社会とつながる選択肢として、就労継続支援A型という働き方をについて解説します。
1.🌸 知っておきたいシェーグレン症候群の特徴と仕事での困りごと

シェーグレン症候群は目に見えづらく、一般的な職場では辛さを理解してもらうのが難しいことも少なくありません。
まずは、この病気が仕事にどのような影響を与えやすいのか、代表的な困りごとを整理してみましょう。
▶シェーグレン症候群とは
シェーグレン症候群は、自分の体を守るはずの免疫が誤って涙腺や唾液腺を攻撃してしまう自己免疫疾患です。
主な症状として「目や口の極端な乾燥(ドライアイ・ドライマウス)」が挙げられます。
📝参考外部リンク
シェーグレン症候群(指定難病53):難病情報センター
▶働く上で困ること
働く上では、次のような課題を抱える方が多くいらっしゃいます。
こうしたつらさは決して怠けているわけではなく、体が発している大切なサインです。
そのサインに目を向け、自分に合った環境で働くことが、長く安定して働き続けるための大きなポイントになります。
そこで選択肢のひとつとして考えられるのが、体調に配慮しながら働くことができるA型事業所です。
障がいや難病のある方が安心して働けるよう、環境や働き方に柔軟な配慮がなされている点が特徴です。
次の章では、A型事業所にはどのような特徴があり、どのように働きやすさが支えられているのかを詳しく見ていきましょう。
2.🌿 A型事業所とは

A型事業所では単に作業をする場所ではなく、一人ひとりの病気や特性を理解したスタッフのサポートを受けながら、社会とのつながりを作ることができます。
それでは、A型事業所の特徴について見ていきましょう。
▶A型事業所とは
A型事業所の最大の特徴は、障がいや難病のある方が事業所と雇用契約を結んで働くという点です。
これにより、原則として各都道府県の最低賃金以上の給与が保証されます。
また、ほかにも次のような特徴があります。

このように、A型事業所は「働きたい」という気持ちと「体調を守りたい」という願いを両立できる仕組みが整っています。
雇用契約という形で社会的な責任を持ちつつも、無理のない範囲からスタートできることは、将来に向けた大きな自信につながっていくはずです。
3.💧 A型事業所が安心して働ける理由

A型事業所では単に作業をする場所ではなく、あなたの特性や体調に合わせた「合理的配慮」を受けながら、自立を目指せる場所です。
ここでは、シェーグレン症候群の方が安心して一歩を踏み出すための、A型事業所のサポート体制について詳しくご紹介します。
▶安心して働ける5つの理由
シェーグレン症候群の方にとって、乾燥するオフィス環境や長時間の連続作業は身体への大きな負担となりがちです。
A型事業所では、そうした個別の事情に対して、一般企業よりも一歩踏み込んだ柔軟な配慮が行われます。
📍 ポイント1:体調優先の柔軟なスケジュール
急な倦怠感や関節痛などの体調悪化、また定期的な通院が必要な場合でも、スタッフに相談しやすい環境が整っています。
- 当日の欠勤・早退への理解
無理をして悪化させる前に休養を取ることができます。 - 通院スケジュールの優先
診察日に合わせたシフト調整がスムーズに行えます。
📍 ポイント2:症状に合わせた環境面での細やかな配慮
ドライアイやドライマウスの症状を緩和するための工夫やケアが、「当たり前のこと」として認められます。
- セルフケアの自由
執務中の点眼、こまめな水分補給、のど飴の使用などが制限されません。 - 物理的な環境整備
乾燥を防ぐための加湿器の設置や、空調の風が直接当たらない席への配置換えなども相談可能です。
📍 ポイント3:負担を軽減する「作業内容」
支援員が常駐しており、仕事面だけでなく生活面も含めた支援を受けられます。
- 小まめな休憩の導入
長時間のPC作業による眼精疲労を防ぐため、1時間ごとに数分の休憩をはさむなど、無理のない働き方ができるよう工夫されています。 - 身体的負担の分散
重い荷物を持つ作業を避けたり、座りっぱなし・立ちっぱなしを避けたりする調整が行われます。
📍 ポイント4:専門スタッフによる多角的なサポート
A型事業所には支援員が常駐しており、仕事面だけでなく生活面も含めた支援を受けられます。
- 病気との付き合い方の相談
症状と仕事のバランスをどう取るべきか、客観的なアドバイスがもらえます。 - 関係機関との連携
必要に応じて主治医や相談支援事業所と連携し、チームであなたの就労を支えます。
📍 ポイント5:将来を見据えたステップアップ支援
「今できること」だけでなく、体調が安定した後の「次のステップ」も一緒に計画していきます。
- 資格取得やスキルアップ
自分のペースで、将来の一般就労に役立つPCスキルや専門知識を習得できます。 - 自信の回復
「雇用契約を結んで働いている」という実感を通じて、社会とのつながりや自立への自信を取り戻すことができます。

A型事業所は、症状を抱えながらでも「働きたい」という気持ちを大切にできる場所です。
体調や特性に寄り添った配慮を受けながら、自分のペースで仕事に取り組める環境が整っています。
4.💼 A型事業所で出来る仕事

事業所によって業務内容は様々ですが、一般的に体の負担が少なく、症状をケアしながら取り組みやすい仕事をまとめました。
▶A型事業所で出来る仕事と仕事選びのポイント
A型事業所には次のような、シェーグレン症候群のある方が取り組みやすい仕事が用意されています。
※なお、事業所ごとに用意されている仕事は異なります。
🎨 乾燥や目への負担が少ないお仕事
- 軽作業(検品・袋詰め・シール貼り)
座って自分のペースで作業できることが多く、急激な目の疲れを感じにくいのが特徴です。 - 農作業・園芸作業
空調による過度な乾燥を避けたい方に選ばれています。 - 清掃業務
適度に体を動かすことで、関節の強張り(こわばり)を防ぐ効果も期待できます。
💻 自分のペースで進めやすいお仕事
- データ入力・PC作業
ブルーライトカット眼鏡や、画面の明るさ設定を変更することで、ドライアイ対策を行いながら取り組くこともできます。 - ECサイトの運営
商品の撮影や説明文の作成など、クリエイティブな要素が含まれます。
適度に体を動かす「撮影」と、座って行う「入力」が組み合わさっているため、同じ姿勢が続く負担を減らせます。
💡 仕事選びの5つのポイント
どの仕事を選ぶ場合も、以下の点を確認しましょう。
- セルフケアの自由
作業中の水分補給や点眼、のど飴の使用が制限されないこと。 - 作業量の調節
倦怠感が強い日に、作業の進度や休憩時間を柔軟に調整してもらえること。 - 作業環境
加湿器の設置や、エアコンの風を遮るパーティションがあるか、乾燥しにくい席への配置換えが可能か。 - 通勤や勤務時間の柔軟性
通勤による負担を軽減できるか、短時間勤務や時間調整が可能か - 周囲の理解とサポート体制
症状について相談しやすく、無理をしない働き方を理解してもらえる環境であるか

大切なのは「どの仕事か」よりも、「今の体調に合わせて調整できるか」という点です。
あなたの症状を正しく理解し、応援してくれるスタッフがいる場所こそが、長く働き続けられる最良の職場です。
5.🤝 周囲の理解とサポートを受けるための伝え方のコツ

シェーグレン症候群は、見た目には元気そうに見えることも多いため、つらさを周囲に理解してもらうのが難しい一面があります。
A型事業所であっても、自分の状況を上手に伝えることで、より適切なサポートが受けやすくなります。
▶症状を伝えるコツ
上手に症状を伝えるために、次のような点を意識してみて下さい。
🗣️ 具体的なリクエストを言葉にする
🌊 体調の「波」について話しておく
✨ 自分で行っているセルフケアを共有する
📝「自分の説明書」を用意しておく

一度で完璧に伝えようとしなくて大丈夫です。
働いていく中で「実はこういうときが一番つらい」と気づくこともたくさんありますが、その都度、スタッフに相談して形を整えていけばいいのです。
6.🌱A型事業所を利用するまでの流れ - 安心の7ステップ

「利用してみたい」と思ったら、どのような手続きが必要なのでしょうか。
ここでは、利用開始までの基本的な流れを7つのステップで解説します。
- ①情報収集・相談
まずは、お住まいの地域の相談窓口に連絡し、A型事業所の利用について相談することから始めます。
・ハローワーク:障害者専門窓口(専門援助部門)では、障害のある方の就職相談やA型事業所の求人紹介、就労に関する情報提供などを行っています。
働き方の希望や就労状況について相談できる窓口です。
・市区町村の障害福祉窓口: 障害福祉サービスに関する相談を受け付けています。
・障害者就業・生活支援センター(通称:なかぽつ): 障害のある方の就業面と生活面の一体的な支援を行う機関です。
・相談支援事業所: サービス等利用計画の作成支援など、障害福祉サービス全般の相談・調整を行います。
これらの窓口で、あなたの状況を伝え、A型事業所の概要や利用条件、手続きの流れについて情報収集を行いましょう。

- ②事業所の見学・体験
いくつかのA型事業所の情報を集めたら、実際に興味のある事業所を見学・体験利用することをおすすめします。
見学:事業所の雰囲気、行われている仕事内容、職員の対応などを直接確認できます。
気になることは積極的に質問しましょう。
体験利用: 実際に数日間、業務を体験してみることで、自分に合っているか、無理なく続けられそうかなどを判断できます。
この段階で、「どんな仕事をしてみたいか」「どんな支援があれば安心か」などを具体的にイメージしてみましょう。
気になるA型事業所を見学したり、体験利用を通じて、実際の職場環境や仕事内容を自分の目で確かめてみましょう。

- ③面接・適性確認
事業所で面接を受け、働く意欲や体調、適性などを確認します。
面接に合格すれば次のステップに進みます。

- ④障害福祉サービス受給者証の申請
面接通過後、障害者手帳や医師の診断書を用意し、市区町村の福祉課などに「障害福祉サービス受給者証」の申請を行います。
障害福祉サービス受給者証を申請するには、サービス等利用計画書が必要です。
相談支援専門員が、あなたの希望や状況に基づき、どのようなサービスをどのように利用するかをまとめた「サービス等利用計画案」を作成します。
この計画は、あなたがA型事業所で働く上で非常に重要な指針となります。
ご本人やご家族が作成して申請することも可能です。
市区町村の福祉課に提出し、審査の後、受給者証が発行されます。
※この受給者証は、障害福祉サービスを利用するために必須のものです。大切に保管しましょう。
📝関連記事はこちらから
【完全ガイド】就労継続支援A型を利用するには?障害福祉サービス受給者証の取得方法と注意点を徹底解説!

- ⑤雇用契約を結ぶ
受給者証の取得後、正式に事業所と雇用契約を結びます。契約内容や勤務条件について説明を受け、納得した上で契約を進めます。

- ⑥個別支援計画の作成
支援員と相談しながら、働き方や支援内容を具体的に計画した個別支援計画を作成します。

- ⑦利用開始
支援を受けながら実際に就労を開始します。
定期的に面談や計画の見直しを行いながら、働きやすい環境づくりを進めます。

まずは事業所やお住まいの地域の相談窓口での相談をしましょう。
ご利用には障害福祉サービス受給者証が必要となります。
この流れは一般的なもので、自治体や事業所によって多少異なる場合があります。
7.💡 気になる疑問を解消!A型事業所に関するFAQ

新しい一歩を踏み出す前には、どうしても「自分に務まるだろうか」「病気のことをどう伝えればいいのか」といった不安が浮かんでくるものです。
ここでは、シェーグレン症候群の方がA型事業所を検討する際によく寄せられる質問をまとめました。
-
ドライアイがひどく、長時間のパソコン作業に自信がありません。
-
ご安心ください。
A型事業所では、お仕事の内容を選ぶ際に体調や症状を考慮してもらえます。
目が疲れにくい軽作業を選んだり、作業の合間にこまめに点眼休憩を取ったりといった配慮を受けることが可能です。
-
外見からわかりにくい倦怠感を理解してくれるか不安です。
-
A型事業所のスタッフは、難病や障がいに対する理解があります。
主治医の診断書や自分の症状をまとめたメモを共有することで、より適切な理解と配慮を得やすくなります。
-
こまめに水分を摂りたいのですが可能でしょうか?
-
はい、もちろんです。
ドライマウス対策として、作業スペースに飲み物を置くことや、乾燥が気になるときに席を外してうがいをすることなどは、基本的な配慮として認められるケースがほとんどです。

疑問を一つずつ解消していくことで、心がふっと軽くなるのを感じられるかもしれません。
もし他にも気になることがあれば、見学の際にスタッフへ直接伝えてみてくださいね。
シェーグレン症候群を抱えながら働くことは、決して簡単なことではありません。
しかし、A型事業所では専門的な支えを受けながら「自分を大切にする働き方」ができます。
大切なのは、他の誰かと比べるのではなく、今の自分の心と体が心地よいと感じるペースを見つけることにあります。
一人で悩みを抱え込まず、A型事業所の雇用と配慮を賢く活用しながら、安定した生活を少しずつ築いていきましょう。
これまで十分頑張ってきた自分を労わりながら、新しい環境で少しずつ笑顔が増えていくことを願っています。
大丈夫、自分の歩幅でゆっくりと、一歩踏み出してみましょう。
📝参考(外部)リンク
就労継続支援A型事業所(全国版)|LITALICO仕事ナビ
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名前に込めた想い──
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〒612-0028
京都市伏見区深草飯食町840 セントラルプラザ1階
📞075-644-4123
🕘受付時間:9:00~18:00(土日休)
アクセス:
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京都市伏見区竹田中内畑町2番地 堀田ビル3階
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🕘受付時間:9:00~18:00(土日休)
アクセス:
🚶近鉄・地下鉄「竹田駅」 徒歩8分
🚌市バス「竹田内畑町」停留所 徒歩1分
各事業所へのアクセスは「アクセス情報」をご覧ください。

