【併用OK】就労継続支援A型と自立支援医療|メリットと手続き、活用のポイントを徹底解説

就労継続支援A型 自立支援医療受給者証

障害や難病と向き合いながら「働きたい」という気持ちをお持ちの方にとって、就労継続支援A型は心強い選択肢の一つです。

一方で、定期的な通院や医療費の負担に不安を感じている方も少なくないでしょう。

「A型事業所で働きながら、通院も続けられる?」

「医療費の負担を減らしながら安定した就労を続けたい」


そんな思いを持つ方にとって、就労継続支援A型自立支援医療制度の併用は大きな助けになります。

この記事では、そんな疑問をお持ちの方に向けて、就労継続支援A型の利用と自立支援医療制度の併用について、そのメリットから具体的な手続き、事業所選びのポイントまで、分かりやすく解説します。

この記事を読めば、経済的な負担を減らしながら、安心して働き、治療を続けるための具体的な方法がわかります。

目次

  • 就労継続支援A型と自立支援医療制度とは?基本を知ろう
  • 就労継続支援A型事業所の特徴と役割
  • 自立支援医療(精神通院医療)制度の概要と対象者
  • 就労継続支援A型と自立支援医療は併用できる?
  • A型利用者が自立支援医療を活用する4つのメリット
  • 自立支援医療利用時の注意点
  • 自立支援医療受給者証はA型事業所利用に必須?
  • 自立支援医療受給者証の取得方法と更新の流れ
  • 就労継続支援A型事業所利用開始までの7ステップ
  • 自分に合ったA型事業所の選び方|通院との両立を目指すポイント
  • よくある質問(FAQ)
  • まとめ:二つの制度を賢く活用し、あなたらしい働き方を実現しよう

まずは基本から|就労継続支援A型と自立支援医療制度とは?

就労継続支援A型 悩む男女

二つの制度を上手に併用するために、まずはそれぞれの基本を知っておきましょう。

🔍就労継続支援A型事業所ってどんなところ?

就労継続支援A型事業所

まずは就労継続支援A型の基本を知っておきましょう。

就労継続支援A型事業所とは、障害や難病のある方が、事業所と雇用契約を結び、支援を受けながら働くことができる障害福祉サービスです。

一般企業での就労が困難な方が、安定した環境で働きながら、スキルアップや生活リズムの構築を目指す場所です。

雇用契約を結ぶため、労働基準法に基づいた給料(最低賃金以上)が支払われるのが大きな特徴です。

また、将来的に一般就労を目指すためのステップとして利用される方も多く、「働くことに慣れる場所」としても重要な役割を果たしています。

A型事業所は、安心して収入を得ながら社会とつながり続ける大切な選択肢の一つです。

次に、働きながら治療を続けたい方にとって心強い制度、自立支援医療制度について見てみましょう。

🔍 自立支援医療(精神通院医療)制度とは?

就労継続支援A型 自立支援医療受給者証

自立支援医療(精神通院医療)とは、精神疾患の治療のために、継続して通院が必要な方の医療費の自己負担額を軽減する公的な制度です。

通常、医療費の自己負担は3割ですが、この制度を利用することで原則1割に軽減されます。

さらに、所得に応じて月間の自己負担上限額が設定されるため、経済的な心配をせずに安定した治療を受け続けることができます。

主な対象

統合失調症、うつ病、発達障害など精神疾患をがある方で、心療内科や精神科、指定医療機関での通院治療が対象です。

また、薬局も指定を受けている必要があり、処方薬の費用も軽減されます。
これにより、治療を続けやすくなり、経済的負担を大きく減らせます。

医療費の負担が減ることで、働く意欲を保ち、安定した生活を続けやすくなるのが自立支援医療制度の大きなメリットです。

それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に必要な制度を賢く活用できます。

📝参考(外部)リンク

自立支援医療(精神通院医療)について:厚生労働省

A型事業所の利用と自立支援医療は併用OK!

結論から言うと、就労継続支援A型の利用と自立支援医療制度は問題なく併用できます

なぜなら

であり、目的が異なるからです。

この二つの制度を組み合わせることで、得られるメリットは大きく広がります。

A型事業所で安定した収入を確保しつつ、自立支援医療制度を利用して医療費の負担を軽減する——。

この両立こそが、心身の健康を維持しながら無理なく社会参加を続けるための大きな支えとなります。

実際に、働きながら治療を継続するためにこれらの制度を併用している方は少なくありません。

何より大切なのは、治療と就労を両立できる安心できる環境を整えることです。

なぜ併用が重要?A型利用者が自立支援医療を活用する4つのメリット

就労継続支援A型事業所メリット

A型事業所で働く方が自立支援医療を併用することには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

  • 医療費の経済的負担が大幅に軽減される

    最も大きなメリットは、医療費の自己負担が原則1割になることです。

    A型事業所で得た給料の中から支払う医療費や薬代の負担が軽くなるため、生活に余裕が生まれます。

    安心して治療に専念できる環境は、安定して働き続けるための基盤となります。


  • 安定した通院で心身のコンディションを維持できる

    経済的な理由で通院をためらうことがなくなれば、定期的な診察やカウンセリングを受けやすくなります。

    主治医と相談しながら心身の状態を良好に保つことは、A型事業所での仕事を継続し、日々の業務に集中するために不可欠です。

  • 事業所へ状況を説明しやすくなる

    自立支援医療受給者証を持っていることは、継続的な治療が必要な状況であることを客観的に示す材料になります。

    A型事業所の支援員に自身の状況を正確に伝えることで、通院のためのシフト調整や業務内容の配慮など、必要なサポートを受けやすくなる場合があります。

  • 障害福祉サービス全体の理解が深まる

    自立支援医療も就労継続支援A型も、同じ「障害者総合支援法」に基づく福祉サービスです。

    両方の制度を利用することで、自分が活用できる公的サポートについて理解が深まり、より効果的に自立に向けた歩みを進めることができます。

併用する際には、いくつかの注意点もあります。

  • 自立支援医療は指定医療機関・指定薬局のみで使える
  • 1年ごとに更新が必要で、診断書の取得など手続きが必要
  • 所得によって自己負担の上限額が決まる場合がある

これらを理解しておくことで、併用時のトラブルを防げます。

メリットや注意点を知り、就労継続支援A型と自立支援医療を上手に組み合わせることで、無理なく安心して働き続ける環境を整えていきましょう。

就労継続支援A型の利用に自立支援医療受給者証は必須?

「A型事業所を利用したいけれど、自立支援医療受給者証がないとダメなのでは?」

と不安に思う方もいるかもしれません。

結論として、自立支援医療受給者証はA型事業所を利用するための必須条件ではありません。

ただし、精神疾患などで定期的に通院している場合は、受給者証を取得することで医療費の負担を軽減できるなど、多くのメリットがあります。

まだ申請していない方は、A型事業所の利用相談とあわせて、お住まいの市区町村の障害福祉窓口で手続きについて相談してみることをおすすめします。

自立支援医療受給者証の取得方法と注意点

就労継続支援 ひらめく女性

ここでは、これから取得したい方のために、必要な手続きと更新の流れと知っておきたい注意点を解説します。

  • まずは主治医に相談し、自立支援医療用の診断書を作成してもらう
  • 診断書ができたら、市区町村の役所(障害福祉担当窓口)へ提出
  • 提出書類は、診断書のほか
    • 健康保険証の写し
    • マイナンバー確認書類
    • 印鑑 など
  • 書類に不備がなければ、申請から約1か月程度で受給者証が発行
就労継続支援A型 自立支援医療受給者証
  • 受給者証は1年ごとに更新が必要
  • 更新にも主治医の診断書が必要なので、余裕をもって準備する
  • 住所変更や通院先の変更があった場合は、速やかに役所で手続きを行う

わからないことがあれば、役所の窓口やA型事業所の支援員に相談すると安心です。

A型事業所を利用するまでの流れ - 安心の7ステップ

就労継続支援A型 ステップ

「利用してみたい」と思ったら、どのような手続きが必要なのでしょうか。

ここでは、利用開始までの基本的な流れを7つのステップで解説します。

情報収集・相談

お住まいの市区町村の障害福祉課や障害者就業・生活支援センター、相談支援事業所で制度の説明を受け、自分に合った事業所を探します。
就労継続支援 カウンセリング
事業所の見学・体験

気になるA型事業所を見学したり、体験利用を通じて、実際の職場環境や仕事内容を自分の目で確かめてみましょう。
就労継続支援事業所の利用者と支援員の女性
面接・適性確認

事業所で面接を受け、働く意欲や体調、適性などを確認します。
面接に合格すれば次のステップに進みます。
就労継続支援 カウンセリング
障害福祉サービス受給者証の申請

面接通過後、障害者手帳や医師の診断書を用意し、市区町村の福祉課などに障害福祉サービス受給者証の申請を行います。

障害福祉サービス受給者証を申請するには、サービス等利用計画書が必要です。

相談支援専門員による作成や、ご本人やご家族が作成して申請することも可能です。

市区町村の福祉課に提出し、審査の後、受給者証が発行されます。


📝関連記事はこちらから

【完全ガイド】就労継続支援A型を利用するには?障害福祉サービス受給者証の取得方法と注意点を徹底解説!
福祉サービス受給者証
雇用契約を結ぶ

受給者証の取得後、正式に事業所と雇用契約を結びます。契約内容や勤務条件について説明を受け、納得した上で契約を進めます。
個別支援計画の作成

支援員と相談しながら、働き方や支援内容を具体的に計画した個別支援計画を作成します。
利用開始

支援を受けながら実際に就労を開始します。

定期的に面談や計画の見直しを行いながら、働きやすい環境づくりを進めます。
就労継続支援A型 喜ぶ男女

まずは事業所やお住まいの地域の相談窓口での相談をしましょう。

ご利用には障害福祉サービス受給者証が必要となります。

この流れは一般的なもので、自治体や事業所によって多少異なる場合があります。

📝参考(外部)リンク

障害のある方に対する相談支援について厚生労働省

わからないことがあれば、支援員や相談支援専門員に遠慮なく相談しながら、一歩ずつ進めていきましょう。

自分に合ったA型事業所の選び方|通院との両立を目指すポイント

就労継続支援 ひらめく女性

通院と仕事を両立させるためには、事業所選びがとても大切です。

以下のポイントをチェックしましょう。

✅チェックポイント

就労継続支援A型 チェックリスト
  • 作業内容や業務の多様性
     自分の興味やスキルに合った仕事内容があるか確認したか?
  • 職場の雰囲気や人間関係
     見学時にスタッフや利用者の雰囲気が自分に合いそうか感じ取れたか?
  • スタッフの専門性やサポート体制
     障害理解が深く、必要な配慮をしてくれる専門スタッフがいるか?
  • 就労移行支援への連携
     将来的に一般就労を目指す場合、就労移行支援と連携しているか?
  • 通所時間の柔軟な調整が可能か
     急な体調不良や通院スケジュールの変化にも対応してもらえるか?
  • 交通費の有無
     交通費の支給や補助があるか確認したか?
  • 地域や自治体の支援制度との連携
     自治体の福祉サービスや補助制度を活用できる環境か?

これらのポイントも踏まえて、じっくり検討するとより自分に合った事業所選びができます。

快適で安心できる職場環境を見つけるための参考にしてくださいね。

よくある質問

制度の利用を検討する中で、よくある質問と答えをまとめました。

A型事業所で働きながら、通院する時間は確保できますか?

多くのA型事業所では、通院のための休暇取得やシフト調整に配慮しています。労働基準法に基づき有給休暇も付与されるため、それを利用して通院することも可能です。

障害者手帳がないと、A型事業所や自立支援医療は利用できませんか?

必ずしもそうではありません。A型事業所は、医師の診断書や意見書など、障害や難病があることが客観的に証明できれば、手帳がなくても利用できる場合があります。自立支援医療も、対象となる精神疾患の診断があれば申請可能です。詳しくは市区町村の窓口にご相談ください。

就職してA型を卒業したら自立支援医療は使えなくなる?

一般就労に移行しても、通院治療が必要なら引き続き利用できます。収入や保険証の変更があれば、役所に報告して手続きしてください。

自立支援医療の自己負担額に上限はありますか?

所得に応じて月額の自己負担上限が設定されています。生活保護世帯などは負担なしの場合もあります。

まとめ:二つの制度を賢く活用し、あなたらしい働き方を実現しましょう

A型事業所 ガッツポーズをする三人

就労継続支援A型は、雇用契約に基づき安定した収入を得ながら、一般就労を目指せる心強い制度です。

一方で、自立支援医療は経済面と健康面からその歩みをしっかり支えてくれる大切なサポーターです。

この記事を参考に、二つの制度を上手に併用しながら、ご自身の体調と向き合い、あなたにとって最適な働き方を見つける第一歩を踏み出してみてください。

働くことも、治療を続けることも、どちらもあきらめる必要はありません。

二つの制度を上手に組み合わせることで、医療費の負担を軽減しつつ、安心して働き続けることができます。

ぜひ、自分に合った形を選び、新しい一歩を踏み出しましょう。

📝参考(外部)リンク

就労継続支援A型事業所(全国版)|LITALICO仕事ナビ

就労継続支援A型事業所(京都市)|はたらきまひょ

🌈“やってみたい!”を応援する場所、トライアングルへようこそ!
就労継続支援事業所トラアングルで働く仲間

💡「トライアングル」ってどんなところ?

名前に込めた想い──
「トライ(Try)=挑戦」
「アングル(Angle)=見方を変える」

障害者就労継続支援事業所トライアングルのロゴマーク

そして「トライアングル」が大切にしている三つの視点:

利用者さん × スタッフ × 地域社会

この“バランスの三角形”が、私たちの出発点です。

🌱“作業”ではなく、“成長”を育む場所

「トライアングル」は、就労継続支援A型・B型の事業所ですが、ただ作業をこなすだけの場所ではありません。

✨あなたの「できるかも」が「できた!」に変わる

✨あなたの「好き」や「得意」を一緒に見つける

✨あなたの「挑戦したい」を何度でも応援する

そんな“自分らしく働く”ことを目指す場所です。

💪不安があっても大丈夫。あなたのペースでOK!

「やってみたいけど不安…」

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そんな気持ち、私たちはよくわかります。

だからこそ、失敗を恐れず挑戦できる“安心できる環境”を整えました。

🛠幅広いお仕事と支援体制

あなたの“やってみたい”に合わせて、さまざまな業務をご用意!

  • 軽作業
  • 創作・クラフト活動
  • パソコン作業(SNS代行・ブログ作成・デザイン・動画編集など幅広い作業を提供)
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トライアングル藤森の職場風景

詳しくはこちらの「仕事の内容」もご覧ください。

就労に不安がある方も、ブランクがある方も、「挑戦したい」という気持ちがあれば、それだけで充分です。

さらに

📘資格取得支援
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など、安心のサポート体制も充実!

💬まずは見学・体験からでもOK!

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そんな方も、見学・体験を随時受付中!

あなたの“はじめの一歩”を、スタッフ一同あたたかくお迎えします。

✨あなたの未来、一緒に描いてみませんか?

「やってみたい」「挑戦してみたい」

——その前向きな気持ちこそが、すべてのはじまりです

あなたが思い描く「なりたい自分」を実現するために、トライアングルは全力で応援します。

どんな小さなことでも、お気軽にご相談ください。


🏢事業所のご案内

🔹トライアングル藤森(就労継続支援A型事業所)

就労継続支援事業所トライアングル藤森の正面

〒612-0028
京都市伏見区深草飯食町840 セントラルプラザ1階
📞075-644-4123
🕘受付時間:9:00~18:00(土日休)

アクセス:
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🚶JR奈良線「JR藤森駅」 徒歩20分
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🔹トライアングル竹田(就労継続支援A型・B型事業所)

就労継続支援事業所トライアングル竹田の建物外観

〒612-8446
京都市伏見区竹田中内畑町2番地 堀田ビル3階


📞070-3272-4349
🕘受付時間:9:00~18:00(土日休)

アクセス:
🚶近鉄・地下鉄「竹田駅」 徒歩8分
🚌市バス「竹田内畑町」停留所 徒歩1分

各事業所へのアクセスは「アクセス情報」をご覧ください。