心の疲れをためないコツ!A型事業所で長く働くための“やさしいメンタルデトックス術”


「仕事に行くと、家に帰ってからぐったりしてしまう」

「休日は寝ているだけで終わってしまい、リフレッシュできない」

「頭の中が不安や考え事でいっぱいで、休んだ気がしない」
就労継続支援A型事業所に通われている方や、これから利用しようと考えている方の中で、このようなお悩みをお持ちの方はいませんか?
障がいや難病をお持ちの方は、人一倍ストレスを感じやすかったり、疲れが抜けにくかったりすることがあります。
そんな時に取り入れていただきたいのが、今回ご紹介する「メンタルデトックス(心の解毒)」です。
単なる「休憩」とは少し違う、心の中に溜まった「毒(ストレスや不安)」を意識的に排出し、リセットする方法です。
本記事では、誰でも簡単にできるメンタルデトックスの具体的なやり方や、A型事業所での働き方に合わせたストレスケアについて、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。
目次
1. メンタルデトックスとは?なぜ障害がある方に必要なのか 💡

メンタルデトックス=「心の断捨離」 🧹
「デトックス」と聞くと、体内の毒素を出す健康法をイメージする方が多いかもしれませんが、メンタルデトックスとは、その「心と脳」バージョンです。
日々の生活で知らず知らずのうちに溜め込んでしまった「不安」「イライラ」「焦り」「情報の多すぎによる脳疲労」といったネガティブな感情や情報を、意識的に外へ出し、心を空っぽにしてリセットすることを指します。
なぜ、障がいのある方にこそ必要なの? 🤔
障がいがある方は、日常生活や仕事の場面で「気を張る時間」が多く、気づかないうちに心が疲れていることが多いため
だからこそ、この「メンタルデトックス」が大切になります。
その理由は以下の3点です。
3つの理由
- 感覚過敏による「情報の入りすぎ」 ⚡
発達障がい(ASDやADHD)の方の中には、音、光、におい、人の気配などに敏感な方が多くおられます。
普通に過ごしているだけで、脳が大量の情報を処理し、パンク状態(脳疲労)になりやすい傾向があります。 - 過剰適応と真面目さ 🎭
「周りに迷惑をかけてはいけない」「普通に振る舞わなきゃ」と頑張りすぎてしまう(過剰適応)方が多く、自分の限界を超えてエネルギーを使ってしまいがちです。 - 思考のループ 🌀
うつ病や不安障がいなどの場合、嫌な出来事や将来の不安が頭の中でぐるぐると回り続け、止まらなくなることがあります。
これにより、脳が常にアイドリング状態で休まらないのです。

メンタルデトックスは、こうして熱を持ってしまった脳をクールダウンさせ、再び元気に働くためのエネルギーを補給するために欠かせない習慣なのです。
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2. 「脳の疲れ」を溜めない!今日からできる5つのデトックス法 🧠

ここでは、お金をかけず、専門的な知識もいらない、すぐに試せる5つの方法をご紹介します。
自身に合いそうなものから、ぜひ試してみてください。
① デジタル・デトックス(スマホ断ち) 📵
現代のストレスの最大の原因の一つが「スマートフォンの見過ぎ」です。
SNSやニュースサイトは、脳にとって刺激の強い情報の塊です。
- 方法:
- 「寝る1時間前はスマホを見ない」と決める。
- 休日の午前中だけはスマホの電源を切る、または別の部屋に置いておく。
- 通知機能をオフにして、自分から見に行かない限り情報が入らないようにする。
- 効果:
脳への情報入力を強制的に遮断することで、脳が休息モードに入りやすくなります。
② ジャーナリング(書く瞑想 )✍️
頭の中がモヤモヤしている時は、それを「外に出す」作業が効果的です。「書く瞑想(めいそう)」とも呼ばれています。
- 方法:
- ①ノートとペンを用意する。
- ②今感じていることや不安、怒りなど、どんな内容でもかまわないので思うままに書き出してみましょう。
- ③誰かに見せる必要はないため、言葉遣いを気にする必要もありません。
- ④書き出した紙を眺めて「自分は今、こう思っているんだな」と客観視する(最後は破って捨ててもスッキリします)。
- 効果:
脳内のメモリを占拠していた悩みを紙に移すことで、頭の容量に空きを作ることができます。
③ 五感を使った「感覚」への集中 🖐️
考え事(思考)を止めるためには、「感覚」に意識を向けるのが一番の近道です。
- 方法:
- 触覚: ふわふわの毛布や、ペットの毛並み、温かいお湯の感触をじっくり味わう。
- 嗅覚: アロマオイルや、淹れたてのコーヒー、雨上がりの匂いを深く吸い込む。
- 聴覚: 川の流れる音や雨音などの環境音(BGM動画でもOK)をただ流しておく。
- 効果:
「心地よい」と感じる瞬間に集中することで、強制的にネガティブな思考をストップさせます。
④ 「何もしない時間」をスケジュールに入れる 🛌
「休みの日も予定を入れないと不安」「常に何かしていないと落ち着かない」という方もいるかもしれません。
しかし、あえて「何もしない」ことが最高のデトックスになります。
- 方法:
- 「日曜日の13時〜15時は何もしない」と手帳に書く。
- その時間は、横になって天井を見たり、ぼーっと窓の外を見たりするだけにする。
- “がんばらなくていい” と自分に言ってあげる。
- 効果:
- 脳のスイッチが「休息モード」に切り替わり、疲労が回復しやすくなる
- 情報や刺激から離れることで、ストレスが自然と減っていく
- 何もしない時間が“心のゆとり”を作り、不安や焦りがやわらぐ
- 結果として、作業への集中力や気力が戻りやすくなる
⑤ 涙を流す(ティア・デトックス) 😢
泣くことは、副交感神経を優位にし、ストレス物質を排出する効果があると言われています。
- 方法:
- 泣ける映画やドラマ、ドキュメンタリーを見る。
- 悲しい涙だけでなく、感動の涙でも効果があります。
- 効果:
思いきり泣いたあと、心がふっと軽くなってスッキリした経験はありませんか?
涙を流すことは、心にたまった感情を外に出す“最強のデトックス”ともいえる行為です。
3. A型事業所で実践できる「働きながらデトックス」 🏢

家でのケアだけでなく、職場(A型事業所)にいる間も、ストレスを溜めない工夫をすることが「長く働き続ける」コツです。
A型事業所では、以下のようなことができます。
✅休憩時間は「一人」になってみる 🎧
A型事業所では、他の利用者の方とのコミュニケーションも大切ですが、無理に会話をする必要はありません。
たとえば・
- 休憩時間は静かな場所で目を閉じて情報を遮断する。
- イヤホンをして好きな音楽を聴き、自分の世界に入る。
✅こまめな「ミニ・リセット」を行う 🔄
作業中、集中しすぎて息が止まっていませんか?
1時間に1回程度、小さなデトックスを挟みましょう。
簡単デトックス法
- 深呼吸: 鼻から4秒吸って、口から8秒かけてゆっくり吐く。
- ストレッチ: 肩を上げ下げしたり、首を回して身体の緊張をほぐす。
- トイレ休憩: 個室に入り、数分間だけ一人になってリセットする。
✅支援員に「吐き出す」 🗣️
A型事業所の大きなメリットは「相談できるスタッフ(支援員)」が常にいることです。
仕事の悩みだけでなく、「最近眠れていない」「なんとなく不安」といったメンタルの不調も、早めに支援員の方に相談をしましょう。
「話す」=「放す」です。
誰かに話を聞いてもらうだけで、心の重荷が半分になることはよくあります。
これはA型事業所ならではの強力なメンタルデトックスです。
4. これは危険信号!デトックスでは解決できない時の対処法 ⚠️

メンタルデトックスはあくまで「セルフケア(予防・維持)」です。
もし、以下のような症状が続いている場合は、自分だけで解決しようとせず、医療機関や支援員に頼る必要があります。
⚠️ こんな時は要注意(サイン) 🩺
- 睡眠障害: 全く眠れない、または一日中眠気が取れない状態が続く。
- 食欲の変化: 急激に体重が減った、または過食が止まらない。
- 興味の喪失: 好きだった趣味が全く楽しくない、お風呂に入るのもおっくうになる。
- 身体症状: 原因不明の頭痛、腹痛、動悸が頻繁に起こる。

このような状態は、脳のエネルギーが不足しているサインでもあります。
デトックス(排出)よりも、まずはしっかりと治療と休養をとって、エネルギーを満たしてあげること(充電)が大切です。
対処法
- 主治医に相談する: 薬の調整や休養の指示を仰いでください。
- 事業所に報告する: 「体調が優れないので相談したい」と伝えましょう。
勤務時間の短縮や、業務内容の調整、場合によっては休職などの対応を一緒に考えます。

A型事業所では、皆さんが無理をせず、安心して長く働き続けられることを大切にしています。
そして、困ったときに「SOS」を伝えることは、決して悪いことではありません。むしろ、安心して働くための大切な一歩です。
5. よくある質問(FAQ) ❓

-
メンタルデトックスは毎日やった方がいいですか?
-
はい、できれば毎日「数分」でも、無理なく行うのが理想です。
歯磨きと同じように、心の汚れ(ストレス)もその日のうちに少しずつ落としてあげることが大切です。
「寝る前の5分だけスマホを見ない」「お風呂で深呼吸をする」など、頑張りすぎず続けられることから、無理のないペースで習慣にしてみてください。
-
A型事業所の仕事中にストレスを感じたらどうすればいいですか?
-
我慢せず、すぐに支援員に伝えてください。
「少し疲れました」「トイレに行ってきます」などと伝えて、一旦その場を離れて深呼吸しましょう。📝関連記事はこちらから
-
ネガティブなことばかり考えてしまい、デトックスできません。
-
「考えないようにしよう」とするほど、考えてしまうものです。
無理にポジティブになろうとせず、「今、自分はネガティブになっているな」と実況中継するように客観視してみてください(マインドフルネス)。
6. まとめ 🍀

今回は、障がいのある方がA型事業所で元気に働き続けるための「メンタルデトックス」について解説しました。
心や体が疲れてしまうことは、誰にでもあります。
特に、音や光に敏感だったり、真面目にがんばりすぎてしまう方は、気づかないうちにストレスがいっぱい溜まってしまうこともあります。
そんなときは、この記事で紹介したような
“ちいさな休息”を、どうぞ自分にプレゼントしてあげてください。
そしてもし、

「今日はしんどいな…」
「ちょっと無理してるかも…」
そう感じたら、一人で抱え込む必要はありません。
A型事業所は、あなたが安心して働き続けられるようにある場所です。
支援員にひと言伝えるだけでも、心の負担はぐっと軽くなります。
あなたが無理なく、自分らしく働けるように。
どうか、あなたの心がこの記事を呼んで少しでも軽くなりますように🍀
📝参考(外部)リンク
就労継続支援A型事業所(全国版)|LITALICO仕事ナビ
就労継続支援A型事業所(京都市)|はたらきまひょ
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