【完全ガイド】就労継続支援A型から一般就労へ|成功のステップと支援制度を徹底解説

就労継続支援A型喜ぶ男女

「就労継続支援A型を利用しているけれど、いつかは一般就労にチャレンジしたい」

「一般企業で働ける自信がない…どうしたらいい?」

このような思いを抱えている方は、決して少なくありません。
就労継続支援A型は、障害や病気と向き合いながら「働く力」を身につけるための大切なステージです。

そこで本記事では、「A型事業所から一般就労へとステップアップする方法」や「成功の秘訣」、さらには「使える支援制度」について、具体的に分かりやすく解説していきます。

将来に向けて自信を持って踏み出すために、ぜひ参考にしてください。

目次

  • 就労継続支援A型とは?基本をおさらい
  • A型事業所で取り組める仕事内容
  • 一般就労とは?A型との違いを解説
  • A型から一般就労へ移行する7つのメリット
  • 一般就労に向けた5つのステップ
  • 一般就労を目指すために意識すべきポイント
  • よくある質問(FAQ)
  • まとめ:あなたの未来は、ここから始まる!

就労継続支援A型とは?基本をおさらい

就労継続支援A型

就労継続支援A型(以下A型事業所)は、障害や難病がある方が一般企業での就労が難しい方に向けて、障害者総合支援法に基づき、雇用契約を結んだ上で働く場を提供する福祉サービスです。

就労継続支援事業所の2人の利用者と支援員の女性
  • 障害や難病があり、一般企業での就労が現時点で困難な方
  • 雇用契約を結んで働くことが可能な障害者(身体・知的・精神・発達障害など)
  • 原則として18歳以上65歳未満の方
  • 働く意欲があり、一定の就労能力があると判断された方
  • 障害者手帳を所持している方(※診断書のみでも可の場合あり)
  • 特別支援学校などを卒業したばかりで、すぐの就労が難しい方
  • 就労移行支援を利用したが、一般就労に結びつかなかった方
  • ハローワークなどで「一般就労が困難」と判断された方
  • 自治体の判断や医師の診断により、利用の必要性があると認められた方

障害者手帳がない場合でも利用できるケースあり
医師の診断書や意見書があれば、自治体の判断により利用できる場合がありますので、市区町村の福祉窓口へ相談しましょう。

就労継続支援A型 虫めがねでみる女性
  • 雇用契約に基づく就労の機会提供: 利用者と事業所が雇用契約を結び、最低賃金以上の給料が支払われます。これにより、安定した収入を得ながら働くことができます。
  • 一般就労に向けたスキルアップ: 実際の業務を通じて、職業スキルやビジネススキル、コミュニケーション能力などを習得・向上させることができます。
  • 生活リズムの安定: 規則正しい勤務を通じて、生活リズムを整え、健康的な生活を送るための基盤を築きます。
  • 社会参加と自己肯定感の向上: 仕事を通じて社会と繋がり、役割を持つことで、自己肯定感を高め、自信を育むことができます。
  • 個別支援計画に基づくサポート: 利用者一人ひとりの特性や目標に合わせた個別支援計画が作成され、職員が個別の課題解決や目標達成をサポートします。
就労継続支援事業所の2人の支援員

A型事業所は、単に「働く場所」を提供するだけでなく、「働きながら支援を受けられる職場」であり「一般就労への準備期間」としての役割も担っています。

ここで得られる経験やスキル、そして自信こそが、次のステップである一般就労への大きな力となるのです。

就労継続支援A型事業所 仕事内容

A型事業所の仕事内容は事業所によって異なりますが、以下のような分野に分かれることが多いです。

すべて「雇用契約」に基づいておこなわれ、出勤時間や仕事内容に責任を持って取り組むことが求められます。

■ IT・デジタル関連の作業

  • データ入力・文書作成
  • ホームページの更新・簡単なWeb制作補助
  • 動画編集
  • SNS運用補助(Instagram、X(旧Twitter)、Facebookなどの投稿文作成・画像選定・投稿予約など)
  • ECサイト運営サポート(商品登録、在庫管理、商品説明文の作成)

など

■ 軽作業・製造系

  • シール貼り・封入・封かん作業
  • 商品の検品・梱包・箱詰め
  • 部品の組み立て・袋詰め

など

■ クリエイティブ・その他

  • 名刺・チラシの簡易デザイン補助
  • ブログや記事のライティング補助
  • 写真撮影・編集(物撮りやイベント写真など)

など

■ サービス業務

  • 清掃作業(オフィス、施設、店舗など)
  • 農作業

など

最近ではパソコン作業やSNS・クリエイティブ分野に特化した事業所が増えています。

個人のスキルや希望、特性に応じた業務が可能です。

就労継続支援A型事業所 パソコン作業をする男性

当事業所トライアングルでは、SNS代行を専門としており、ブログ作成、Instagram、TikTok、YouTubeの動画編集、デザインなどの業務を行っております。こちらの「仕事の内容」ページもご覧ください。

一般就労とは?

就労継続支援A型事業所 悩む男女

一般就労とは、「福祉的な支援を受けずに、企業で他の従業員と同じように働くこと」を意味します。

企業側の理解と配慮を得ながら、一般的な雇用契約(正社員・契約社員・アルバイトなど)に基づいて働くことが求められます。

基本的には福祉的支援なしに働く形です。

また、厚生労働省が定義する「障害者の一般就労」には、障害者雇用促進法に基づいた雇用枠も含まれており、障害者手帳を活用して支援を受けつつ一般企業で働く形もあります。

一般就労の例

  • 障害者雇用枠での正社員登用
  • ハローワークなどでの就職
  • アルバイトや契約社員からのステップアップ
  • 特例子会社での就労
    (障害者の雇用に特化したグループ企業での勤務。配慮ある環境で働きやすさが特徴)
  • 就労移行支援を利用後の企業就職
  • 職業訓練校や就労支援機関を経ての企業就職

など

一般就労へ移行する7つのメリット💡

就労継続支援A型事業所 ステップアップ

A型事業所での経験を積んだ利用者の方が、次のステップとして「一般就労」を目指すことは、ごく自然な流れです。

実際、多くの方が

「より安定した生活を目指したい」

「スキルを活かして社会に貢献したい」

という思いから、一般企業への就職にチャレンジしています。

以下に、A型事業所から一般就労へ移行する主なメリットをまとめました。

障害者雇用枠などを活用できる

障害に配慮した環境が整っている企業も多く、安心して働き続けられるサポート体制が期待できます。

収入が増える可能性がある

A型では最低賃金ベースの収入が多い中、一般就労ではフルタイム勤務や昇給制度がある企業も多く、収入の増加が見込めます。

雇用の安定性が高まる

社会保険の完備や退職金制度、福利厚生など、A型よりも雇用条件が整った職場で安定して働くことができます。

キャリア形成につながる

企業での職務経験が蓄積されることで、転職やステップアップのチャンスが広がります。

社会とのつながりが広がる

多様な背景を持つ人々と関わることで、自然とコミュニケーションの幅が広がり、社会とのつながりや自分の視野も豊かになります。

自立した生活に近づく

安定した収入を得ることで、将来に向けた具体的な生活設計(結婚・貯金・住居の確保など)が現実的になります。

自信と自己肯定感が高まる

「一般企業で働けている」という事実が、本人の大きな自信や達成感に繋がります。

とくに一般企業と同様の職場環境で働くことで、本人の中に「自分にもできる」「社会に必要とされている」という確かな自信が育まれます。

就労継続支援A型喜ぶ男女

このように、一般就労にはお金の面だけでなく、人とのつながりや気持ちの面でもたくさんの良いことがあります。

A型事業所での経験を活かして、「もっと自分らしく働きたい」「できることを増やしたい」と思っている方には、一般就労にチャレンジすることをおすすめします。

事業所によっては、就労支援員が企業見学や職場実習、履歴書の作成支援などを行い、一般就労へのステップアップを力強くサポートしてくれます。

一般就労に向けての5つのステップ

就労継続支援 ひらめく女性

一般就労を目指す際には、段階的なステップを踏むことでスムーズな移行が可能になります。

以下は、就労継続支援A型事業所などを活用しながら進める「一般就労に向けての5つのステップ」です。

Step1:就労継続支援A型での実績を積む


出勤の安定:毎日決まった時間に通勤する習慣をつけ、生活リズムを整える


作業スキルの向上:軽作業やPC作業など、働くうえで必要なスキルを習得


コミュニケーション能力の習得:スタッフの方や他の利用者の方との関わりを通して、報連相や人間関係を学ぶ


※事業所での評価が、次のステップの信頼材料にもなります
就労継続支援A型事業所 パソコン作業
Step2:就職準備支援を活用する

履歴書・職務経歴書の作成:支援員のアドバイスを受けながら、適切な書き方を学ぶ


・模擬面接:実際の面接に備えた練習で緊張感や受け答えのコツを身につける


求人情報の収集:自分に合った働き方や条件を整理し、希望の職種を探す


※自分の強み・配慮が必要な点を整理することが重要です
Step3:企業実習に参加する

実際の職場での体験:職場の雰囲気や仕事内容を直接体験することで、働くイメージを具体化


・適性の確認:自分に合っているかどうかを確認し、必要なスキルや課題を明確にする


企業側の理解を得る:障害特性に対する配慮や支援がどこまで可能か、企業と話し合う機会にもなる


※実習後にそのまま採用につながるケースもあります
就労継続支援A型 就活する女性と男性
Step4:障害者雇用枠での応募(一般枠への応募も可能)


ハローワークでの登録:障害者専用窓口を利用し、専門的なアドバイスや求人情報を得る。


・求人への応募:実習や支援の成果をアピールし、自分に合った企業にチャレンジ。

障害者雇用枠だけでなく、希望や適性に応じて一般枠への応募も可能です。


・面接時のサポート:支援員が面接に同行することもでき、不安を軽減できる。


・就労後の安心感:
就職後も定着支援を受けられるため、安心して働き続けられる。


障害者雇用枠はもちろん、一般枠への挑戦も応援される環境で、一歩ずつ自分らしい未来を築いていきましょう。
Step5:一般就労への移行と職場定着支援

企業での就職が決まった後も、定着支援(就職後6か月〜3年間)が受けられることがあります。

職場にうまく適応できるよう、定期的な面談やフォローアップ、企業との連携を通じて安定した勤務継続をサポートします。
就労継続支援事業所の支援員

A型事業所で培った経験やスキルは、一般就労への大きな一歩となります。

自分のペースで着実にステップを踏みながら、将来の可能性を広げていくことができます。

サポートを受けながら安心して進める環境も整っているため、「自分らしく働きたい」と願うすべての方にとって、一般就労への第一歩として大変おすすめできる選択肢です。

就労継続支援A型 笑顔の男女

当事業所トライアングルでは、在宅ワークによるデザイン業務や事務作業をはじめ、一般事務職や福祉サービスの職員として一般就労へとステップアップされた方が多数いらっしゃいます。

ここでの経験を通じて実務スキルや自信を身につけ、それぞれの目標に向かって着実に前進されています。


一般就労を目指すために意識すべきポイント

就労継続支援 支援員

自分の得意・不得意を理解すること

自分の強みや苦手な部分を把握することで、適した仕事や働き方を見つけやすくなります。

無理のないステップで進めること

焦らず、自分の体調やペースに合わせて段階的に進むことが、長く働き続けるために重要です。

支援員との定期的な面談を行うこと

疑問や不安を早めに相談し、適切なアドバイスや支援を受けることで、安心して就労を進められます。

企業との相性も大切にすること

職場の環境や人間関係が合うかどうかは、働きやすさや継続に大きく影響します。

見極めを大切にしましょう。

周囲の理解や支援を積極的に活用すること

 家族や友人、支援機関の協力を得ることで、心身の負担を軽減しやすくなります。

自己管理能力を高めること

体調管理や時間管理を意識して、安定した生活リズムを維持しましょう。

✅目標を具体的に設定し、定期的に振り返ること

小さな目標を一つずつ達成していくことで、達成感を積み重ねながら、自分自身の成長を実感できるようになります。

それが日々のモチベーション維持にもつながります。

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よくある質問(FAQ)

よくある質問

A型事業所にどれくらいの期間いれば、一般就労できますか?

一概に「〇年」といった期間は決まっていません。利用者のスキルや特性、目標、そして就職活動の状況によって大きく異なります。

大切なのは、期間ではなく、一般就労に必要なスキルや自信が身についているか、そして適切な求人に出会えるかです。

一般就労が不安です。サポートはありますか?

あります。定着支援(就職後のサポート)やハローワークの障害者職業カウンセラーなど、複数の機関が連携して支援します。

一般就労に移った後、うまくいかなかった場合は?

状況に応じて再度A型に戻ることも可能です。

また、就労移行支援など他の福祉サービスに切り替える方法もあります。

就職活動中、A型事業所は辞めるべきですか?

就職活動中は、A型事業所を継続して利用しながら進めるのが一般的です。

勤務時間や業務内容について、事業所と相談して調整してもらえる場合もあるため、事業所に相談をしましょう。

内定が出てから退所の手続きを進めるのが、ブランクなく就職するためにも良いでしょう。

まとめ:あなたの未来は、ここから始まる!

就労継続支援A型 喜ぶ三人の男女

A型事業所から一般就労へ。

一般就労を目指す道のりは決して簡単ではありませんが、A型事業所での経験とサポートを活かして、一歩ずつ着実に進んでいくことが大切です。

焦らず自分のペースでスキルを磨き、支援を受けながらステップアップすることで、一般企業での安定した就労も夢ではありません。

あなたの歩幅で、あなたらしい未来へ。

焦らず、少しずつで大丈夫です。

支えてくれる人たちと一緒に、一歩一歩進んでいきましょう!

📝参考リンク

京都障害者就業・生活支援センター

就職相談・長期定着支援、ジョブコーチ支援、職場訪問などの包括的支援を行っています 。

京都障害者就業・生活支援センター/京都市障害者職場定着支援等推進センター - 京都総合福祉協会


住所:〒606-0846 京都市左京区下鴨北野々神町26番地 北山ふれあいセンター 4階

  • tel : 075-702-3725
  • サービス実施区域
  • 京都市内担当区域(南区及び伏見区を除く9つの行政区)※但し、南区・伏見区の方のご相談にも応じることが出来ます。

京都障害者職業相談室・ジョブパーク「はあとふるコーナー」

職業相談、職業紹介、企業実習、定着フォローなどハローワーク連携で実施。

はあとふるコーナー(はあとふるジョブカフェ)/京都府ホームページ

住所:京都市南区東九条下殿田町70(新町通九条下ル)西館3階

  • 電話:075-682-8915(パーク行こ)
  • ファックス:075-682-4189(良いパーク)
  • Eメール:info@kyoto-jobpark.jp
🌈“やってみたい!”を応援する場所、トライアングルへようこそ!
就労継続支援事業所トラアングルで働く仲間

💡「トライアングル」ってどんなところ?

名前に込めた想い──
「トライ(Try)=挑戦」
「アングル(Angle)=見方を変える」

障害者就労継続支援事業所トライアングルのロゴマーク

そして「トライアングル」が大切にしている三つの視点:

利用者さん × スタッフ × 地域社会

この“バランスの三角形”が、私たちの出発点です。

🌱“作業”ではなく、“成長”を育む場所

「トライアングル」は、就労継続支援A型・B型の事業所ですが、ただ作業をこなすだけの場所ではありません。

✨あなたの「できるかも」が「できた!」に変わる

✨あなたの「好き」や「得意」を一緒に見つける

✨あなたの「挑戦したい」を何度でも応援する

そんな“自分らしく働く”ことを目指す場所です。

💪不安があっても大丈夫。あなたのペースでOK!

「やってみたいけど不安…」

「うまくいかなかったらどうしよう…」

そんな気持ち、私たちはよくわかります。

だからこそ、失敗を恐れず挑戦できる“安心できる環境”を整えました。

🛠幅広いお仕事と支援体制

あなたの“やってみたい”に合わせて、さまざまな業務をご用意!

  • 軽作業
  • 創作・クラフト活動
  • パソコン作業(SNS代行・ブログ作成・デザイン・動画編集など幅広い作業を提供)
  • 在宅ワークも対応可能!
トライアングル藤森の職場風景

詳しくはこちらの「仕事の内容」もご覧ください。

就労に不安がある方も、ブランクがある方も、「挑戦したい」という気持ちがあれば、それだけで充分です。

さらに

📘資格取得支援
💼就職サポート
💬定期面談・個別相談

など、安心のサポート体制も充実!

💬まずは見学・体験からでもOK!

「ちょっと気になる」

「話だけでも聞いてみたい」

そんな方も、見学・体験を随時受付中!

あなたの“はじめの一歩”を、スタッフ一同あたたかくお迎えします。

✨あなたの未来、一緒に描いてみませんか?

「やってみたい」「挑戦してみたい」

——その前向きな気持ちこそが、すべてのはじまりです

あなたが思い描く「なりたい自分」を実現するために、トライアングルは全力で応援します。

どんな小さなことでも、お気軽にご相談ください。


🏢事業所のご案内

🔹トライアングル藤森(就労継続支援A型事業所)

就労継続支援事業所トライアングル藤森の正面

〒612-0028
京都市伏見区深草飯食町840 セントラルプラザ1階
📞075-644-4123
🕘受付時間:9:00~18:00(土日休)

アクセス:
🚶京阪本線「藤森駅」 徒歩5分
🚶JR奈良線「JR藤森駅」 徒歩20分
🚌市バス「藤ノ森」停留所 徒歩2分

🔹トライアングル竹田(就労継続支援A型・B型事業所)

就労継続支援事業所トライアングル竹田の建物外観

〒612-8446
京都市伏見区竹田中内畑町2番地 堀田ビル3階


📞070-3272-4349
🕘受付時間:9:00~18:00(土日休)

アクセス:
🚶近鉄・地下鉄「竹田駅」 徒歩8分
🚌市バス「竹田内畑町」停留所 徒歩1分