多発性硬化症のある方へ|A型事業所で叶える“無理のない働き方”

はじめに
多発性硬化症と診断され、「これからも働けるだろうか」と不安を感じている方は少なくありません。
体調の波や疲れやすさがある中で、仕事を続ける方法を探している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、多発性硬化症のある方がA型事業所でどのように働けるのか、仕事内容やサポート体制をわかりやすくお伝えします。
不安を少しでも軽くしながら、自分に合った働き方を考えるヒントになれば幸いです。
目次
1.🧠 多発性硬化症とは

多発性硬化症は、目に見えにくい症状も多く、周囲に理解されにくいことがある病気です。
働き方を考えるうえでも、まずは病気の特徴を知ることが大切になります。
▶多発性硬化症とは
多発性硬化症とは、徐々に筋肉が硬化する進行性の指定難病のひとつで、次のような症状が現れます。
多発性硬化症の症状
- ✋ 手足のしびれや力が入りにくい
- 🚶 ふらつきや歩きづらさ
- 👀 視力の見えづらさ
- 😣 強い疲れやすさ
- 🧩 集中しづらい、考えがまとまりにくい
特徴的なのは、症状に波があることです。
調子が良い日もあれば、体が思うように動かない日もあります。
だからこそ、「働きたい気持ち」と「体の不安」の間で揺れ動く方が多いのです。
無理を重ねてしまうと体調を崩しやすくなるため、働き方の選択がとても重要になります。
📝参考外部リンク
障害者総合支援法の対象疾病(難病等):厚生労働省
2.😟多発性硬化症のある方が仕事で感じやすい悩み

多発性硬化症と向き合いながら働く中で、「思うようにいかない」と感じる瞬間はありませんか。
ここでは、多発性硬化症のある方が仕事の場面で感じやすい悩みについてまとめました。
同じ難病のある方の悩みを理解することで、自分にとって働きやすい環境がどんなものかが見えてきます。
▶多発性硬化症のある方が働く上での悩み
働く上での悩み
- 😣 強い疲労感(慢性的なだるさ)
見た目では分かりにくい疲労が続き、長時間勤務が難しくなることがあります。 - 🌡️ 暑さによる症状の悪化
気温上昇や体温上昇で、しびれや視覚症状などが一時的に強くなることがあります。 - 🦵 しびれ・麻痺・歩きづらさ
立ち仕事や移動が多い職場では身体的負担を感じやすいです。 - 👀 視力の不調やかすみ
パソコン作業や細かい作業が負担になることがあります。 - 🧠 集中力・記憶力の低下
頭に霧がかかったようにぼんやりする「ブレインフォグ」という状態の影響で集中しづらくなったり、作業効率が下がることがあります。 - 😔 周囲に理解されにくい不安
外見からは分かりにくい症状のため、「怠けている」と誤解されることへの不安があります。 - 📅 体調の波への不安
日によって症状が変わるため、安定して働けるか心配になることがあります。

こうした悩みは、決して「努力不足」ではありません。
まずは自分の症状を正しく理解し、無理のない環境を選ぶことが、長く働き続けるための大切な一歩であり、A型事業所という選択肢もその一つです。
📝参考外部リンク
障害者雇用事例リファレンスサービス
3.🏢A型事業所とは

ここでは、A型事業所の利用を検討している方に向けてA型事業所の特徴について解説します。
▶A型事業所の対象者とは
就労継続支援A型事業所は、一般企業での就労が難しいものの、一定の支援があれば雇用契約を結んで継続的に働くことができる障がいのある方や難病のある方を対象とした福祉サービスです。
A型事業所を利用するには、「障害福祉サービス受給者証」が必要となります。
まずはお住いの自治体で相談しましょう。
※なお、障害者手帳を持っていない場合でも、医師の意見書などにより受給者証を取得できるケースがあります。
▶A型事業所の特徴とは
A型事業所には次のような特徴があり、多発性硬化症のある方でも安心して働くことができます。
💰 最低賃金が保証される
A型事業所の特徴
利用者は事業所と雇用契約を結ぶので、最低賃金が保証されています。
厚生労働省のデータによれば、令和5年度(2023年度実績)の就労継続支援A型事業所での平均賃金(月額)は 86,752円となっています。
📝参考(外部)リンク
令和5年度に厚生労働省が実施した調査
京都府の例:1日4時間・週5日・4週間勤務した場合
→ 1,122円(2025年11月21日〜) × 4時間 × 5日 × 4週 = 89,760円
💻 多様な仕事内容がある
A型事業所の特徴
A型事業所では次のような仕事が用意されています。
- 軽作業
- パソコン業務
- 清掃
- 製造補助
自分の適性や得意分野に合わせて選びやすいのも魅力です。
🚀 一般就労へのステップアップ支援がある
A型事業所の特徴
A型事業所では様々なスキルを身に着けることを通じて将来における働き方の選択肢を広げることができます。
また、履歴書作成や面接練習など、一般企業への就職を目指すサポートも行っている事業所もあります。

当事業所トライアングルでは、支援員が一人ひとりに寄り添いながら、知識や技術、コミュニケーション力の習得をサポートしています。
模擬面接や履歴書添削、資格取得支援などを通して、安心して次のステップを目指せるよう応援しています。
⏰ 体調や特性に配慮した働き方ができる
A型事業所の特徴
A型事業所では週20時間を目途に短時間から働くことができます。
業務内容は、障がい特性や体調に合わせて調整可能で、在宅ワークができる事業所もあります。
📝関連記事はこちらから
就労継続支援A型で在宅ワークを始める方法|自宅で無理なく働く具体的なヒント

A型事業所は「働く」と「支援」を両立できる福祉サービスです。
安心できる環境の中で、自分らしい働き方を見つけていくことができます。
📝A型事業所について詳しくはこちらをご覧ください。
4.💼 A型事業所での主な仕事内容

多発性硬化症のある方が長く働き続けるためには、「無理をしないこと」と「体調に合わせられる仕事を選ぶこと」がとても大切です。
A型事業所には、体力的な負担を抑えながら取り組める仕事がいくつもあります。
ここでは、A型事業所で用意されている仕事の中から比較的取り組みやすい仕事についてご紹介します。
▶A型事業所のおすすめの仕事
A型事業所では次のように、一人ひとりの特性に合った様々な仕事が用意されています。
※なお、事業所ごとに用意されている仕事は異なります。
- 💻 パソコン業務
- ・データ入力
・書類作成補助
・画像加工
・ネットショップ商品登録
座り作業が中心で体力的な負担が少なめです。
作業ペースを調整しやすく、体調に波がある方でも無理なく取り組みやすい仕事です。

- 🎨 Webデザイン
・バナー制作
・ホームページのデザイン補助
・HTML/CSSコーディング
・Webサイト更新作業
座り作業が中心で体力的な負担が少なく、比較的静かな環境で取り組める仕事です。
作業ペースを調整しやすく、体調に波がある方にも向いています。
スキルを身につけることで、将来的に在宅勤務や一般就労へのステップアップも目指しやすい分野です。

- 📦 軽作業
- ・袋詰め
・検品
・シール貼り
・箱折り
工程がシンプルで覚えやすく、集中力の負担を調整しやすいのが特徴です。
座ってできる作業も多く、体調に合わせた配置が可能な場合があります。

- 🧵 制作・クラフト作業
- ・手芸品制作
・アクセサリー作り
・小物製作
・商品の仕上げ作業
自分のペースで進めやすく、座位中心で行える作業が多いのが魅力です。
達成感を得やすく、精神的な安定にもつながりやすい仕事です。


大切なのは、自分の症状や体調の波に合った仕事を選ぶことです。
無理に周りに合わせるのではなく、「続けられる環境」を選ぶことが、安心して働き続けるための一番の近道です。

当事業所トライアングルでは、SNS代行を専門としており、ブログ作成、Instagram、TikTok、YouTubeの動画編集、デザインなどの業務を行っております。こちらの「仕事の内容」ページもご覧ください。
5.🤝 多発性硬化症のある方がA型事業所で受けられるサポート

安心して働き続けるために、A型事業所ではどのようなサポートがあるのでしょうか。
ここでは、A型事業所で受けられるサポートの内容をご紹介します。
▶A型事業所で受けられるサポート
多発性硬化症は体調の波があり、「働き続けられるだろうか」と不安を感じることも少なくありません。
A型事業所では、そうした不安に寄り添うために次のようなサポートがあります。
サポートの例

A型事業所では、「働くこと」だけでなく「続けられること」を大切にしています。
そのため、体調の特性を理解しながら、無理のない形で社会参加を続けられる環境づくりが行われています。
6.🏢 A型事業所の選び方

A型事業所といっても、支援体制や仕事内容、雰囲気はそれぞれ異なります。
多発性硬化症の特性を踏まえたうえで、安心して続けられる環境かどうかを見極めることが重要です。
▶A型事業所を選ぶ時の5つのポイント
多発性硬化症は、体調や症状に波がある病気です。
だからこそ「通いやすさ」や「理解のある環境かどうか」はとても大切なポイントになります。
A型事業所を選ぶ際は、次の点を意識してみましょう。

これらを一つひとつ確認しながら選ぶことで、「安心して続けられる場所」に出会いやすくなります。
焦らず、自分の体調や気持ちを大切にしながら、納得できるA型事業所を選んでいきましょう。
📝関連記事はこちらから
【失敗しない】就労継続支援A型事業所の選び方|自分に合った職場を見つける8つのポイント
7.🌱A型事業所を利用するまでの流れ - 安心の7ステップ

「利用してみたい」と思ったら、どのような手続きが必要なのでしょうか。
ここでは、利用開始までの基本的な流れを7つのステップで解説します。
- ①情報収集・相談
まずは、お住まいの地域の相談窓口に連絡し、A型事業所の利用について相談することから始めます。
・ハローワーク:障害者専門窓口(専門援助部門)では、障害のある方の就職相談やA型事業所の求人紹介、就労に関する情報提供などを行っています。
働き方の希望や就労状況について相談できる窓口です。
・市区町村の障害福祉窓口: 障害福祉サービスに関する相談を受け付けています。
・障害者就業・生活支援センター(通称:なかぽつ): 障害のある方の就業面と生活面の一体的な支援を行う機関です。
・相談支援事業所: サービス等利用計画の作成支援など、障害福祉サービス全般の相談・調整を行います。
これらの窓口で、あなたの状況を伝え、A型事業所の概要や利用条件、手続きの流れについて情報収集を行いましょう。

- ②事業所の見学・体験
いくつかのA型事業所の情報を集めたら、実際に興味のある事業所を見学・体験利用することをおすすめします。
見学:事業所の雰囲気、行われている仕事内容、職員の対応などを直接確認できます。
気になることは積極的に質問しましょう。
体験利用: 実際に数日間、業務を体験してみることで、自分に合っているか、無理なく続けられそうかなどを判断できます。
この段階で、「どんな仕事をしてみたいか」「どんな支援があれば安心か」などを具体的にイメージしてみましょう。
気になるA型事業所を見学したり、体験利用を通じて、実際の職場環境や仕事内容を自分の目で確かめてみましょう。

- ③面接・適性確認
事業所で面接を受け、働く意欲や体調、適性などを確認します。
面接に合格すれば次のステップに進みます。

- ④障害福祉サービス受給者証の申請
面接通過後、障害者手帳や医師の診断書を用意し、市区町村の福祉課などに「障害福祉サービス受給者証」の申請を行います。
障害福祉サービス受給者証を申請するには、サービス等利用計画書が必要です。
相談支援専門員が、あなたの希望や状況に基づき、どのようなサービスをどのように利用するかをまとめた「サービス等利用計画案」を作成します。
この計画は、あなたがA型事業所で働く上で非常に重要な指針となります。
ご本人やご家族が作成して申請することも可能です。
市区町村の福祉課に提出し、審査の後、受給者証が発行されます。
※この受給者証は、障害福祉サービスを利用するために必須のものです。大切に保管しましょう。
📝関連記事はこちらから
【完全ガイド】就労継続支援A型を利用するには?障害福祉サービス受給者証の取得方法と注意点を徹底解説!

- ⑤雇用契約を結ぶ
受給者証の取得後、正式に事業所と雇用契約を結びます。契約内容や勤務条件について説明を受け、納得した上で契約を進めます。

- ⑥個別支援計画の作成
支援員と相談しながら、働き方や支援内容を具体的に計画した個別支援計画を作成します。

- ⑦利用開始
支援を受けながら実際に就労を開始します。
定期的に面談や計画の見直しを行いながら、働きやすい環境づくりを進めます。

まずは事業所やお住まいの地域の相談窓口での相談をしましょう。
ご利用には障害福祉サービス受給者証が必要となります。
この流れは一般的なもので、自治体や事業所によって多少異なる場合があります。
📝参考(外部)リンク
障害のある方に対する相談支援について|厚生労働省
わからないことがあれば、支援員や相談支援専門員に遠慮なく相談しながら、一歩ずつ進めていきましょう。
8.❓ よくある質問(FAQ)

-
体調に波があっても働くことはできますか?
-
もちろん可能です。
短時間勤務や業務量の調整ができる環境に加えて、在宅ワークという選択肢もあります。
通勤の負担を減らすことで、疲労を軽減しながら働くことも可能です。

当事業所トライアングルでは、在宅での就労にも対応しています。
「通所が難しい」「体調に合わせて自宅で働きたい」という方でも、安心してお仕事に取り組める環境を整えています。
メールや電話を通じてスタッフが丁寧にサポートしますので、離れていても一人で悩むことなく、安心して働き続けることができます。
-
周囲に迷惑をかけてしまわないか心配です。
-
一人で抱え込まなくて大丈夫です。
A型事業所では必要な配慮を受けながら働くことができます。
また、事前に症状や配慮事項を共有しておくことで、周囲も理解しやすくなり、無理のない役割分担が可能になります。
-
症状が悪化したら仕事は続けられませんか?
-
勤務時間や業務内容を見直すことで、負担を減らしながら続けられる場合があります。
多発性硬化症は体調に波がある病気です。悪化した状態がずっと続くとは限りません。
だからこそ、その時の状態に合わせて柔軟に働き方を変えていくことが大切です。
9.📘 まとめ

多発性硬化症と向き合いながら働くことは、不安がつきまとうものかもしれません。
けれどA型事業所は、体調の波や特性に合わせて働き方を調整できる「支援と雇用」が両立した場所です。
勤務時間や仕事内容を柔軟に見直しながら、“続けられる形”を一緒に探していける環境があります。
無理に一般就労と同じペースを求めなくていいという安心感は、大きな支えになるはずです。
また、見学や体験利用を通して実際の雰囲気を知ることで、不安は少しずつ具体的な安心へと変わっていきます。
あなたに合う事業所は、きっとあります。
焦る必要はありません。
自分のペースであなたに合った働き方を見つけてみて下さい。
📝参考(外部)リンク
就労継続支援A型事業所(全国版)|LITALICO仕事ナビ
就労継続支援A型事業所(京都市)|はたらきまひょ
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〒612-0028
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🕘受付時間:9:00~18:00(土日休)
アクセス:
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