後縦靭帯骨化症でも働ける | A型事業所で無理なく続けるためのヒント

はじめに
後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)の症状による首や背中の違和感、手足のしびれ。
その症状と向き合いながら、「このまま働き続けられるだろうか」と不安になることはありませんか。
後縦靭帯骨化症とともに働く日々には、戸惑いや迷いがつきまとうこともあります。
ですが、体調に配慮された環境を選ぶことで、負担を和らげながら続けられる道が見えてくる場合もあります。
ここでは、A型事業所という働き方の選択肢や、無理なく続けるための工夫、利用までの流れ、よくある疑問までできるだけわかりやすくお伝えします。
あなたに合った働き方を見つけるヒントになればうれしいです。
目次
1.🧠 後縦靭帯骨化症とは

後縦靭帯骨化症は、首の中を通る神経に影響を及ぼすことがある病気です。
まずはどのような特徴があるのか、基本からやさしく整理していきましょう。
▶後縦靭帯骨化症とは
後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)とは、背骨の中にある「後縦靭帯(こうじゅうじんたい)」という靭帯が、少しずつ骨のように硬くなってしまう指定難病です。
この靭帯は、背骨を安定させる役割をしていますが、骨化して厚くなることで神経を圧迫することがあります。
その結果、次のような症状があらわれることがあります。
後縦靭帯骨化症とは
- 🖐️ 手足のしびれ
- 🦴 首や背中の痛み
- ✍️ 手先の細かい動きがしづらい
- 🚶 歩きにくさやふらつき
▶後縦靭帯骨化症のある方が仕事で感じやすい悩み
後縦靭帯骨化症のある方は、見た目では分かりにくい症状を抱えながら働いていることが多く、次のような周囲に理解されにくい悩みを感じやすい傾向があります。
💥 痛みやしびれによる不安
- 首や背中の慢性的な痛み
- 手足のしびれや力の入りにくさ
- 長時間同じ姿勢がつらい
日によって症状の強さが変わることもあり、「今日はどこまでできるだろう」と不安を抱えながら出勤する方も少なくありません。
突然痛みが強くなることへの心配も、大きなストレスになります。
⏰ 長時間勤務への負担
- 立ちっぱなし、座りっぱなしが難しい
- 通勤だけで疲れてしまう
- 休憩が取りにくい職場環境
決められた勤務時間をこなすこと自体が負担になる場合もあります。
体力を温存したい気持ちと、働き続けたい思いの間で葛藤することもあるでしょう。
🫥 周囲に理解されにくいことへのつらさ
- 外見では障がいが分かりにくい
- 「元気そう」と言われてしまう
- 痛みを説明しても伝わりにくい
見た目で分かりにくいからこそ、配慮を求めることに遠慮してしまう方もいます。
「怠けていると思われたらどうしよう」という気持ちが、さらに負担を大きくすることもあります。
🌧 将来への不安
- 症状が進行したら働けなくなるのではないか
- 手術や通院と仕事を両立できるか
- 収入が安定するか
長期的に考えたとき、「この働き方を続けられるのだろうか」と不安になることがあります。
治療と仕事のバランスは、多くの方にとって大きな課題です。

自分の体の状態を理解し、環境を整えながら選択肢を探していくことが、安心して働き続けるための第一歩につながっていきます。
A型事業所は体調に配慮を受けながら働くことができるので、安心して続けることができます。
📝参考外部リンク
後縦靱帯骨化症(OPLL)(指定難病69) – 難病情報センター
2.🏢 A型事業所とは?一般就労との違い

A型事業所と一般就労は、目的や支援体制、働き方の考え方に違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴を整理しながら、自分に合った選択肢を考えるためのヒントをお伝えします。
▶A型事業所とは
A型事業所は、障がいや難病のある方が雇用契約を結び、支援を受けながら働くことができる福祉サービスのひとつです。
例えば
- 雇用契約を結ぶ
- 最低賃金が保証される
- 体調に配慮した業務調整が期待できる
- 支援員によるサポートがある
のような特徴があります。
▶一般企業との4つの違い
A型事業所と一般企業には次のような違いがあります。
- ① 🎯目的の違い
- 障がいや体調に配慮しながら、安定して働き続ける力を身につけることを目的としています。
「生活リズムを整える」「仕事に慣れる」「自信をつける」といった土台づくりも大切にされています。
将来的に一般就労へ進むためのステップとして利用されることもあります。

- ② 💼雇用形態と給与
- 事業所と雇用契約を結ぶので、最低賃金以上の給与が支払われます。
厚生労働省のデータによれば、令和5年度(2023年度実績)の就労継続支援A型事業所での平均賃金(月額)は 86,752円となっています。
📝参考(外部)リンク
令和5年度に厚生労働省が実施した調査

- ③ 🤝サポート体制
- 支援員や職員が常駐しており、次のようなサポートが受けられます。
・体調やメンタル面の相談
・仕事の進め方のアドバイス
・人間関係の悩み相談
・必要に応じた関係機関との連携
困ったときにすぐ相談できる環境が整っていることが大きな特徴です。

- ④ ⏰働き方の柔軟さ
- A型事業所では体調や特性に配慮しながら働ける環境が整っています。
事業所によっては在宅勤務が可能な場合もあり、通勤が難しい方でも働ける選択肢があります。
また、週20時間程度の短時間から働けるので、無理なく続けることができます。
📝関連記事はこちらから
就労継続支援A型で在宅ワークを始める方法|自宅で無理なく働く具体的なヒント


A型事業所と一般企業は、同じ「働く場」であっても、その目的や支援体制、働き方には大きな違いがあります。
A型事業所は支援を受けながら無理のないペースで働けるので、体調や特性に不安がある方にとって、安心してスタートしやすい環境といえるでしょう。
📝A型事業所について詳しくはこちらをご覧ください。
3.🌿後縦靭帯骨化症のある方にA型事業所が向いている5つの理由

後縦靭帯骨化症のある方に無理のない働き方の一つとして選ばれているのがA型事業所です。
ここでは、後縦靭帯骨化症のある方にA型事業所が向いている理由をまとめます。
▶A型事業所が向いている5つの理由
A型事業所が向いている5つの理由
- 雇用契約があるため収入が安定しやすい
最低賃金が保証されているため、体調に配慮しながらも一定の収入を得やすい環境です。 - 体調に合わせた勤務時間の相談がしやすい
短時間勤務や週の勤務日数について相談できる場合があり、症状の波に対応しやすい傾向があります。 - 業務内容の調整が可能
痛みやしびれが強い日は軽作業に変更するなど、柔軟に対応してもらえることがあります。 - 通院への理解が得られやすい
定期的な通院や検査が必要な場合も、配慮してもらえるケースがあります。 - 「続けること」を大切にした働き方ができる
無理に頑張り続けるよりも、体調と相談しながら長く働く視点を持ちやすい環境です。

体調に波があるからこそ、環境を調整できる場所を選ぶことが安心につながります。
A型事業所は、その選択肢の一つとして、自分らしい働き方を見つけるきっかけになるかもしれません。
4.💼 A型事業所で出来るおすすめの仕事

後縦靭帯骨化症は、首や背中への負担、長時間の同じ姿勢、重い物を持つ作業などが症状を悪化させることがあります。
そのため、身体への負担が比較的少なく、姿勢や作業時間を調整しやすい仕事が向いている場合があります。
ここでは、A型事業所で出来るおすすめの仕事についてご紹介します。
▶A型事業所で出来るおすすめの仕事
- 💻 パソコン作業
- ・データ入力
・書類作成
・文字起こし
・SNS投稿作成
座って行う作業が中心で、作業ペースを調整しやすいのが特徴です。
こまめに休憩を取りながら進めることも可能な場合が多く、身体への負担を抑えやすい仕事です。

- 🗂️ 事務作業
- ・書類整理
・ファイリング
・データチェック
・書類のスキャン、PDF化
パソコン作業に加え、書類管理や整理業務などを含む業務です。
比較的動きは少なめで、落ち着いた環境で行うことが多い仕事です。

- 📦 軽作業(負担の少ない内容)
- ・商品の検品
・シール貼り
・袋詰め
・簡単な組み立て
※立ち作業や重量物を扱う仕事は負担になる場合があるため、座り作業中心かどうかを確認することが大切です。

- 🎨 クリエイティブ作業
- ・イラスト制作
・ハンドメイド制作
・動画編集
・Web制作
集中して取り組める環境があれば、身体的負担が比較的少なく、自分のペースで進めやすい仕事です。


大切なのは、「できる仕事」ではなく「続けられる仕事」を選ぶことです。
A型事業所では、支援員と相談しながら業務内容を調整できるため、体調に配慮した働き方がしやすい環境があります。

当事業所トライアングルでは、SNS代行を専門としており、ブログ作成、Instagram、TikTok、YouTubeの動画編集、デザインなどの業務を行っております。こちらの「仕事の内容」ページもご覧ください。
5.⏰無理なく続けるためのセルフマネジメント

長く働き続けるために大切なのは、「頑張ること」よりも「自分の体調と上手につき合うこと」です。
とくに体調に波がある場合は、その日の状態に合わせてペースを整える視点が欠かせません。
ここでは、無理なく働き続けるために意識したいポイントを紹介します。
▶無理なく働くための4つの方法
① 🔍 疲労サインを早めにキャッチする
② 🌿 痛みが強い日は無理をしない
③ 🏥 通院スケジュールを優先する
④ 🌤 体調の波があると理解する

体調の波を前提に、早めに気づき、早めに整える。
その小さな調整の積み重ねが、無理のない働き方を支えてくれます。
難病をお持ちで働きたい方や、働き続けることに不安がある方は、専門の相談窓口を活用するのもおすすめです。
困ったときは、京都難病相談・支援センター/京都府ホームページ(外部リンク)をぜひご活用ください。
6.🔍 後縦靭帯骨化症のある方に向けたA型事業所の選び方

後縦靭帯骨化症は、首や背中の痛み、しびれ、歩きづらさなどが出ることがあり、体調に波があるのが特徴です。
そのため、「仕事内容」だけでなく「生活との両立」や「支援体制」も含めて選ぶことがとても大切です。
ここでは、生活面・仕事面・サポート面の3つの視点でまとめます
▶A型事業所の選び方
🏠生活面
💼仕事面
🤝サポート面

当事業所トライアングルでは、在宅での就労にも対応しています。
「通所が難しい」「体調に合わせて自宅で働きたい」という方でも、安心してお仕事に取り組める環境を整えています。
メールや電話を通じてスタッフが丁寧にサポートしますので、離れていても一人で悩むことなく、安心して働き続けることができます。
📝関連記事はこちらから
【失敗しない】就労継続支援A型事業所の選び方|
7.🌱A型事業所を利用するまでの流れ - 安心の7ステップ

「利用してみたい」と思ったら、どのような手続きが必要なのでしょうか。
ここでは、利用開始までの基本的な流れを7つのステップで解説します。
- ①情報収集・相談
まずは、お住まいの地域の相談窓口に連絡し、A型事業所の利用について相談することから始めます。
・ハローワーク:障害者専門窓口(専門援助部門)では、障害のある方の就職相談やA型事業所の求人紹介、就労に関する情報提供などを行っています。
働き方の希望や就労状況について相談できる窓口です。
・市区町村の障害福祉窓口: 障害福祉サービスに関する相談を受け付けています。
・障害者就業・生活支援センター(通称:なかぽつ): 障害のある方の就業面と生活面の一体的な支援を行う機関です。
・相談支援事業所: サービス等利用計画の作成支援など、障害福祉サービス全般の相談・調整を行います。
これらの窓口で、あなたの状況を伝え、A型事業所の概要や利用条件、手続きの流れについて情報収集を行いましょう。

- ②事業所の見学・体験
いくつかのA型事業所の情報を集めたら、実際に興味のある事業所を見学・体験利用することをおすすめします。
見学:事業所の雰囲気、行われている仕事内容、職員の対応などを直接確認できます。
気になることは積極的に質問しましょう。
体験利用: 実際に数日間、業務を体験してみることで、自分に合っているか、無理なく続けられそうかなどを判断できます。
この段階で、「どんな仕事をしてみたいか」「どんな支援があれば安心か」などを具体的にイメージしてみましょう。
気になるA型事業所を見学したり、体験利用を通じて、実際の職場環境や仕事内容を自分の目で確かめてみましょう。

- ③面接・適性確認
事業所で面接を受け、働く意欲や体調、適性などを確認します。
面接に合格すれば次のステップに進みます。

- ④障害福祉サービス受給者証の申請
面接通過後、障害者手帳や医師の診断書を用意し、市区町村の福祉課などに「障害福祉サービス受給者証」の申請を行います。
障害福祉サービス受給者証を申請するには、サービス等利用計画書が必要です。
相談支援専門員が、あなたの希望や状況に基づき、どのようなサービスをどのように利用するかをまとめた「サービス等利用計画案」を作成します。
この計画は、あなたがA型事業所で働く上で非常に重要な指針となります。
ご本人やご家族が作成して申請することも可能です。
市区町村の福祉課に提出し、審査の後、受給者証が発行されます。
※この受給者証は、障害福祉サービスを利用するために必須のものです。大切に保管しましょう。
📝関連記事はこちらから
【完全ガイド】就労継続支援A型を利用するには?障害福祉サービス受給者証の取得方法と注意点を徹底解説!

- ⑤雇用契約を結ぶ
受給者証の取得後、正式に事業所と雇用契約を結びます。契約内容や勤務条件について説明を受け、納得した上で契約を進めます。

- ⑥個別支援計画の作成
支援員と相談しながら、働き方や支援内容を具体的に計画した個別支援計画を作成します。

- ⑦利用開始
支援を受けながら実際に就労を開始します。
定期的に面談や計画の見直しを行いながら、働きやすい環境づくりを進めます。

まずは事業所やお住まいの地域の相談窓口での相談をしましょう。
ご利用には障害福祉サービス受給者証が必要となります。
この流れは一般的なもので、自治体や事業所によって多少異なる場合があります。
8.❓ よくある質問(FAQ)

-
障害者手帳がなくてもA型事業所を利用できますか?
-
A型事業所を利用するには、「障害福祉サービス受給者証」が必要となります。
なお、障害者手帳を持っていない場合でも、医師の意見書などにより受給者証を取得できるケースがあります。まずは自治体の窓口へご相談ください。
-
痛みやしびれが強い日があっても大丈夫でしょうか?
-
もちろん大丈夫です。
多くのA型事業所では、利用者一人ひとりの特性に合わせて、仕事内容の調整や作業環境の配慮を行っています。
見学や面談の際に、具体的な対応方法を確認しておくとよいでしょう。
-
フルタイムで働けるか不安です。
-
最初から長時間働く必要はありません。短時間勤務や週20時間程度から始め、体調に合わせて段階的に増やしていく方法もあります。
継続することを優先し、無理のない働き方を選ぶことが大切です。
9.🌸 まとめ

後縦靭帯骨化症があっても、働くことをあきらめる必要はありません。
A型事業所は、体調や特性に配慮しながら働ける場所です。
無理を前提にするのではなく、その人に合った働き方を一緒に考えていく仕組みが整っています。
大切なのは、「できるかどうか」だけで判断しないことです。
実際に見学や体験をしてみることで、職場の雰囲気や仕事内容、支援の手厚さが具体的に見えてきます。
あなたに合う事業所は必ずあります。
焦らず、に合う場所を探していきましょう。
📝参考(外部)リンク
就労継続支援A型事業所(全国版)|LITALICO仕事ナビ
就労継続支援A型事業所(京都市)|はたらきまひょ
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京都市伏見区竹田中内畑町2番地 堀田ビル3階
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