初めてでも安心!就労継続支援A型の費用・給料・制度をわかりやすく紹介

就労継続支援A型(以下「A型事業所」)は、障害や難病のある方が働くためのサポートを受けながら、雇用契約に基づいて働ける福祉サービスです。
利用を検討する際に気になるのが「費用負担」。

「A型事業所を利用したいけど、費用はどれくらいかかるの?」
「助成制度や節約できる方法はあるのかな?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、A型事業所の費用の仕組み、自己負担の目安、助成制度、負担を抑えるポイントまで、わかりやすく解説します。
この記事を読めば、A型事業所の費用に関する不安が解消され、利用への第一歩を踏み出すことができるでしょう。
目次
- 就労継続支援A型事業所とは?働くための支援のカタチ
- 就労継続支援の種類とA型事業所の役割
- 就労継続支援A型の利用にかかる費用は?原則無料で安心!
- 費用ゼロで利用可能!B型事業所の支援の仕組みとは
- その他の費用について
- A型事業所の給料・賃金はどのくらい?最低賃金保証の安心感
- 費用を節約するための4つのポイント
- 費用面を重視したA型事業所の選び方:賢く選ぶチェックポイント
- 費用に関するよくある質問(FAQ)
- A型事業所であなたらしい働き方を見つけよう
就労継続支援A型事業所とは?働くための支援のカタチ

就労継続支援A型とは、障害や難病を持つ方が一般企業での就職が困難な場合に、雇用契約を結んだ上で支援を受けながら働くことができる福祉サービスです。
働く場所と支援が一体となっているのが特徴で、利用者は事業所と雇用契約を結ぶため、最低賃金が保証されます。
A型事業所の主な特徴
- 雇用契約を結ぶ: 利用者と事業所が雇用契約を結び、賃金が支払われます。
- 働きながら支援を受けられる: 職業訓練や生活相談など、個別の支援計画に基づいたサポートが受けられます。
- 一般就労への移行支援: 将来的に一般企業で働くことを目標に、就職活動のサポートも行われます。
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就労継続支援の種類とA型事業所の役割

就労継続支援には、A型事業所とB型事業所の2種類があり、さらに一般企業への就職を目指す方を支援する就労移行支援も存在します。
それぞれの特徴を理解して、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
就労継続支援A型(雇用型)
- 事業所と雇用契約を結び、給料(賃金)が支払われます。
- 原則として最低賃金以上が保証されます。
- 一般企業への就職を目指す方が、ステップアップとして利用することも多いです。
就労継続支援B型(非雇用型)
- 事業所と雇用契約を結ばず、作業に応じた工賃が支払われます。
- 雇用契約がないため、最低賃金は保証されません。
- A型での就労が難しい方や、自分のペースで無理なく働きたい方が利用します。
就労移行支援(一般就労への橋渡し)
- 一般企業への就職を目指す方を対象とした支援サービスです。
- 一定期間(原則2年以内)を通じて、就職に必要なビジネスマナー・職業訓練・就活サポートを受けられます。
- 実習や面接支援を通じて、企業就労へのステップアップを後押しします。

このように、A型事業所は「雇用契約を結んで働く」点が大きな特徴であり、一般就労に近い形で安定した収入を得られます。
一方でB型事業所は柔軟な働き方をサポートし、就労移行支援は企業就労への準備や橋渡しの役割を担っています。
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就労継続支援A型の利用にかかる費用は?原則無料で安心!

A型事業所を利用する上で、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。
結論からお伝えすると、多くの方が無料で利用できます。
■利用料の原則
就労継続支援A型の利用料は、障害者総合支援法に基づく「訓練等給付費」の対象となるため、前年度の世帯収入に応じて自己負担上限額が定められています。
具体的な自己負担上限額は以下の通りです。
- 生活保護受給世帯:0円
- 低所得世帯(市町村民税非課税世帯):0円
- 一般1(市町村民税課税世帯で所得割28万円未満):9,300円
- 一般2(上記以外):37,200円

ご自身の世帯収入がどの区分に該当するかは、お住まいの市区町村の窓口や、利用を検討している事業所に相談することで確認できます。
費用ゼロで利用可能!B型事業所の支援の仕組みとは

なぜ無料で利用できる方が多いのでしょうか?
就労継続支援A型の利用料は、原則、サービス提供費用の1割を利用者が負担する仕組みです。
ただし、自己負担上限額が設けられているため、所得の低い世帯では実質0円になるのです。
多くの利用者が無料または上限額内で利用しており、世帯収入によって実際の負担額が異なります。
■その他の費用について
利用料以外に、実費負担が発生するケースもあります。
- 昼食代: 事業所によっては、提供される昼食が有料の場合があります。
- 交通費: 自宅から事業所までの交通費は自己負担となることがほとんどです。
- イベント参加費: 事業所主催のイベントなど、任意参加の活動で実費が発生する場合があります。
これらの費用については、事前に事業所に確認し、納得した上で利用を検討しましょう。

当事業所「トライアングル」では、昼食の提供はありませんので、必要に応じて各自でご用意ください。
交通費については、月2,000円までの補助がありますので、負担を軽減できます。
また、事業所主催のイベントや任意参加の活動では、参加費など実費が発生する場合があります。
A型事業所の給料・賃金はどのくらい?最低賃金保証の安心感

A型事業所の大きなメリットの一つは、給料が支払われることです。
①最低賃金が適用される
就労継続支援A型では、事業所と雇用契約を結ぶため、都道府県が定める最低賃金以上の給料が保証されます。
これは、B型との大きな違いであり、利用者の方が安定した収入を得られる基盤となります。
平均給料(賃金)の目安
厚生労働省のデータによれば、令和5年度(2023年度実績)の就労継続支援A型事業所での平均賃金(月額)は 86,752円となっています。
📝参考(外部)リンク
京都府の例:1日4時間・週5日・4週間勤務した場合
→ 1,058円(2025年3月時点)×4時間×5日×4週 = 84,640円
ただし、これはあくまで平均であり、事業所や地域、個人の働き方(勤務日数や時間)によって大きく変動します。

- 勤務時間・日数: 週5日フルタイムで働く方と、週3日短時間で働く方では給料に差が出ます。
- 地域差: 最低賃金は都道府県によって異なるため、それに伴い給料水準も変動します。
給料以外の収入
給料以外にも、以下のような収入が期待できる場合があります。
- 賞与(ボーナス): 事業所によっては、寸志程度の賞与が支給されることがあります。
- 各種手当: 通勤手当などが支給される場合もあります。

事業所を選ぶ際には、給料体系や手当についても確認することをおすすめします。
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費用を節約するための4つのポイント

A型事業所を利用する際、費用負担を少しでも軽くするためには、日々の工夫や制度の活用が重要です。
ここでは、具体的にどのような方法があるのかを紹介します。
- 自治体の助成制度を調べる:市区町村の障害福祉課で最新の助成制度や補助金情報を確認することで、自己負担を抑えることができます。
- 昼食はお弁当を持参する:外食や食べ物を購入するより費用を節約でき、栄養バランスも自分で調整できるため健康面でも安心です。
- 送迎サービスを確認する:無料送迎がある事業所を選ぶことで交通費を節約できます。(当事業所トライアングルでは送迎サービスは行っておりません)
- レクリエーション費の確認:イベントや外出活動は強制参加ではない場合が多く、自分に必要な活動だけに参加することで無駄な出費を避けられます。

これらの工夫を取り入れることで、A型事業所の利用をより経済的に、そして安心して続けることができます。
費用面を重視したA型事業所の選び方:賢く選ぶ4つのチェックポイント

A型事業所を選ぶ際、費用は大切な判断材料のひとつです。
ただし、費用だけで判断するのではなく、勤務内容や支援体制とのバランスも考慮することが、安心して働くコツです。
ここでは、費用面を中心に、選ぶ際の具体的なポイントを解説します。
1. 料金体系の明確さをチェックする
事業所ごとに利用料や追加費用の設定は異なります。
- 基本利用料が明確に提示されているか
- 昼食代や教材費、イベント参加費などの追加費用があるか
- 不明確な費用がないか
料金体系がはっきりしている事業所は、利用者にとって安心材料となります。
契約前に必ず確認しましょう。
2. 助成制度や補助の利用可否を確認する
自治体によっては、交通費や教材費の一部を助成してくれる場合があります。
- 市区町村の障害福祉課に助成制度があるか問い合わせる
- 交通費や教材費の補助が利用可能かを事前に確認する
制度を上手に活用することで、負担を軽減できます。
3. 勤務時間や給与とのバランスを考える
A型事業所では、勤務時間や出勤日数が給与や負担額に直結します。
- 自分の体調や生活リズムに合った勤務時間か
- 給与・負担額とのバランスは適正か
無理のない働き方ができるかを確認することが大切です。
4. 体験や見学で実際の費用感を確認する
事前に体験や見学を活用することで、作業内容や費用のイメージがつかめます。
- 作業内容や職場の雰囲気を体験する
- 料金体系や追加費用を直接確認する
実際に体験して納得できる事業所を選ぶことが、安心して働く第一歩です。

費用面だけでなく、勤務内容・支援体制とのバランスを見極めることが、A型事業所選びの成功のポイントです。
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A型事業所を利用するまでの流れ - 安心の7ステップ

「利用してみたい」と思ったら、どのような手続きが必要なのでしょうか。
ここでは、利用開始までの基本的な流れを7つのステップで解説します。
- ①情報収集・相談
まずは、お住まいの地域の相談窓口に連絡し、A型事業所の利用について相談することから始めます。
・市区町村の障害福祉窓口: 障害福祉サービスに関する相談を受け付けています。
・障害者就業・生活支援センター(通称:なかぽつ): 障害のある方の就業面と生活面の一体的な支援を行う機関です。
・相談支援事業所: サービス等利用計画の作成支援など、障害福祉サービス全般の相談・調整を行います。
これらの窓口で、あなたの状況を伝え、A型事業所の概要や利用条件、手続きの流れについて情報収集を行いましょう。

- ②事業所の見学・体験
いくつかのA型事業所の情報を集めたら、実際に興味のある事業所を見学・体験利用することをおすすめします。
見学:事業所の雰囲気、行われている仕事内容、職員の対応などを直接確認できます。
気になることは積極的に質問しましょう。
体験利用: 実際に数日間、業務を体験してみることで、自分に合っているか、無理なく続けられそうかなどを判断できます。
この段階で、「どんな仕事をしてみたいか」「どんな支援があれば安心か」などを具体的にイメージしてみましょう。
気になるA型事業所を見学したり、体験利用を通じて、実際の職場環境や仕事内容を自分の目で確かめてみましょう。

- ③面接・適性確認
事業所で面接を受け、働く意欲や体調、適性などを確認します。
面接に合格すれば次のステップに進みます。

- ④障害福祉サービス受給者証の申請
面接通過後、障害者手帳や医師の診断書を用意し、市区町村の福祉課などに「障害福祉サービス受給者証」の申請を行います。
障害福祉サービス受給者証を申請するには、サービス等利用計画書が必要です。
相談支援専門員が、あなたの希望や状況に基づき、どのようなサービスをどのように利用するかをまとめた「サービス等利用計画案」を作成します。
この計画は、あなたがA型事業所で働く上で非常に重要な指針となります。
ご本人やご家族が作成して申請することも可能です。
市区町村の福祉課に提出し、審査の後、受給者証が発行されます。
※この受給者証は、障害福祉サービスを利用するために必須のものです。大切に保管しましょう。
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【完全ガイド】就労継続支援A型を利用するには?障害福祉サービス受給者証の取得方法と注意点を徹底解説!

- ⑤雇用契約を結ぶ
受給者証の取得後、正式に事業所と雇用契約を結びます。契約内容や勤務条件について説明を受け、納得した上で契約を進めます。

- ⑥個別支援計画の作成
支援員と相談しながら、働き方や支援内容を具体的に計画した個別支援計画を作成します。

- ⑦利用開始
支援を受けながら実際に就労を開始します。
定期的に面談や計画の見直しを行いながら、働きやすい環境づくりを進めます。

まずは事業所やお住まいの地域の相談窓口での相談をしましょう。
ご利用には障害福祉サービス受給者証が必要となります。
この流れは一般的なもので、自治体や事業所によって多少異なる場合があります。
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よくある質問(FAQ)

A型事業所の費用について、よく寄せられる質問と回答をまとめました。
-
送迎サービスは必ずある?
-
事業所によります。無料で提供される場合もありますが、自己負担になるケースもあるため事前に確認が必要です。
当事業所トライアングルでは送迎サービスは実施しておりませんので、通所はご自身でのご対応をお願いいたします。
-
就労継続支援A型は何歳まで利用できますか?
-
障害や難病があり、一般企業での就職が困難な方で、原則として 18歳以上65歳未満 の方が対象です。
-
途中で体調が悪くなったらどうなりますか?
-
事業所には、体調管理や相談に対応できる支援員が常駐しています。体調が悪くなった際には、無理なく休養を取れるように配慮してもらえます。また、必要に応じて医療機関との連携も行います。
-
就労継続支援A型とアルバイトはどちらが良いですか?
-
- 就労継続支援A型: 障害特性への配慮や専門的な支援を受けながら働きたい場合、一般就労へのステップアップを目指したい場合に適しています。
- アルバイト: 支援は不要で、自分のペースで比較的自由に働きたい場合に適しています。
自身の状況に合わせて、最適な選択をすることが重要です。
疑問点を事前に確認することで、費用面での不安を解消し、安心してA型事業所で働く準備が整います。
まとめ:A型事業所であなたらしい働き方を見つけよう

A型事業所は、障害や難病のある方が 雇用契約を結びながら安心して働ける大切な場 です。
- 費用の心配が少ない:多くの方が自己負担なく利用でき、経済的な不安を軽減できます。
- 最低賃金の保証:安定した収入を得ながら、社会とのつながりを築けます。
- 個々に合わせた支援体制:一人ひとりに合ったサポートで、安心して長く働けます。
- 一般就労へのステップ:将来の自立やキャリアアップを目指すための大きな一歩となります。
「働きたい」という思いを大切に、まずは地域の窓口や相談支援事業所に相談してみましょう。
きっと、あなたに合ったA型事業所が見つかり、 自分らしい働き方と新しい未来 につながっていきます。
📝参考(外部)リンク
就労継続支援A型事業所(全国版)|LITALICO仕事ナビ
就労継続支援A型事業所(京都市)|はたらきまひょ
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